01 10月 ジョゼ・レヴィ José Lévy
ジョゼ・レヴィは1963年生まれ。まずは服飾デザイナーとして、ファッション・シーンで独自の世界を打ち立て、認めさせるとともに、ホーランド&ホーランド、ニナ・リッチ、カシャレルや エマニュエル・ウンガロのブランド・スタイルの指揮も担当。できるだけ多くの人にアピールすることを望み、流通大手「モノプリ」、通販大手「ラ・ルドゥート」や靴の小売チェーン「アンドレ」との提携事業も行っています。
多才なクリエーターである彼は、そのキャリア当初から、数々の写真家、造形作家、建築家やミュージシャンとのコラボレーションを行ってきました。
2007年以降は、造形芸術と装飾芸術に跨る分野横断的な創作活動に打ち込んでいます。これまでに、エマニュエル・ペロタン・ギャラリー、ToolsGalerieや フランス国立セーヴル製陶所などで作品を発表しています。
ジョゼ・レヴィは2011年9月から12月にかけてレジデントとしてヴィラ九条山に滞在。そのプロジェクトは、家族の思い出に端を発するものでした。日本美術の蒐集家だった彼の祖父は畳、着物と木剣の製造会社を営んでいました。その結果、現代日本と子供時代に魅せられたオブジェの間を行き来することで、ヴィラ九条山でのアーティストとしての仕事が生まれました。パリに戻ったあとは、『Judogi』シリーズを制作。これは、日本の集団的想像力の産物(能面、枯山水)とアーティストの家族生活の私的な痕跡入り交じった作品となっています。
ヴィラ九条山滞在時には、映像作家クリスチャン・メルリオとのコラボレーションも行い、レジデンス中に撮影された映画『Slow Life』のヴィジュアルと衣装を担当。
2014年10月4日には、ヴィラ九条山のリニューアル・オープンとニュイ・ブランシュ KYOTOの機会に、ジョゼ・レヴィは香りと灯りの回廊のほか、サムライの姿をした巨大な光の彫刻『Le Veilleur/侍』を制作しました。