08 3月 カリン・アラビアン&フランク・ブレー Karine Arabian et Franck Blais
JN.メロール・クラブというユニット名で、カリン・アラビアンとフランク・ブレーのクリエーター2人組は様々な職人技を取り混ぜ、造形芸術的な基準を取り入れることで、デザインの境界線上で、モードとアートが交差する地点で、オブジェを創作しています。2人組の特徴は、簡素かつエレガントで控え目なスタイル——それは素材の官能性を明らかにする特異なディテールを通して、感覚されるものや触感に働きかけます。
カリン・アラビアンとフランク・ブレーは有用なものと無用なものの間の相互浸透性を探求し、日常の空隙にポエジーを見出そうと努め、残り物をかけがえのないものに、呪物に作り替えます。2人は眠っている在庫に由来する美しい素材を卓越したノウハウと同様に大切なものとして扱い、芸術的な営みと思考様式の間に橋を架け、出会いの場を作り出します。
ノウハウを包み隠す/見えないものを明らかにする
ヴィラ九条山でのレジデンスは、2人の仕事の根本をなす2つの軸を中心として進められます:
素材を引き立たせるために引き下がる控え目なノウハウ
日本における革細工の発祥の地である関西に身を浸すことで、2人は革の仕上げ技術を学び、忘れ去られたノウハウを探究することができます。そこで目指されるのは、自然な風合いを残しつつ、素材の価値を最大限に引き出し、剛性や柔軟性、光沢と艶消しをうまく活かして素材の構造に変化をもたらすこと。
見えないが感じられるものをどう明らかにするか:感情と感覚されるもの
2人は床の間を通して、見せることの規則と儀式も学ぶことになります。私的空間において自然、かけがえのないもの、ポエジーと霊的なものの出会いを見せるための場である床の間にまつわる概念は、オブジェに対する2人のアプローチと共鳴するものです。
Crédits photos :
Portrait : Karine Arabian / Franck Blais, crédit: Clarisse Tranchard
Gravats et petit tapis, crédit: Olivier Busson
Révélations et Cabas Cailloux, crédit: Sonia Beaurin
Sacs, crédits: JNMC
Gravats, crédits: Gilles Jaroslav