01 12月 バンジャマン・グランドルジュ Benjamin Graindorge
バンジャマン・グランドルジュは1980年生まれ。2006年に国立高等工業デザイン学院を卒業。研究活動からインダストリアルデザインまで、デザインに関するあらゆる分野で仕事をし、2年連続で国際フェスティバル「デザイン・パレード」に入選したほか、チナ社のコンペとアウディ・タレンツ・アウォード(デザイン部門)を続けさまに勝ち取っています。2010年には、フランソワ・ボーシェと共同でサンテティエンヌ国際デザインビエンナーレの会場デザインを担当。2011年には、ギャラリー「Ymer&Malta」で初個展を開催し、夢想をテーマにしたオブジェ5点を発表しました。
バンジャマン・グランドルジュは2009年7月から12月にかけてレジデントとしてヴィラ九条山に滞在。木と漆を用いた構造物のデザインに関し日本の職人と仕事をするため来日した彼は、最終的には、《崇高なまでに脱日常的》なこの国をじっくりと観察する立場を選びました。日本滞在は、俗世からの隠遁のように、現実を別の観点から捉える機会となりました。今でもグランドルジュは、ノウハウ、細部へのこだわりや素材の加工の仕方など、日本で見出したものを糧としています。ヴィラ九条山でのレジデンス中にはロマン・クローネンベルグと出会い、それ以来、折に触れて彼とのコラボレーションを行っています。