29 9月 オロール・ティブー Aurore Thibout
デュペレ応用芸術高等学院と国立装飾芸術高等学院(アールデコ)の出身のオロール・ティブーは舞台芸術の衣装デザイナーです。第21回イエール・ファッション・フェスティバルのグランプリと2013年度パリ市デザイン大賞に輝いています。彼女の仕事は折りあるごとに紹介され、ヨーロッパのほか、日本や米国でもリミティッドエディションが販売されています。
オロール・ティブーのヴィラ九条山でのプロジェクトは型染めと友禅という日本の伝統技法を新たな視点から見直し、新しいテキスタイル作品の創出を目指すものでした。テキスタイル関係の数多くのアーティストや名工と出会うことで、オロール・ティブーはリサーチ活動を充実させ、様々な工房で実験を行うことができました。
レジデンス中のオロール・ティブーの取り組みは、画家の大舩真言との出会いから生まれた2つのイベントを通して、ニュイ・ブランシュKYOTO 2015の際に具体化されました。1つは鳳笙奏者の井原季子 とのコラボレーションによる展覧会で、もう1つはダンサーの森山開次によるパフォーマンスで、その衣装を彼女が手がけることになりました。
これと並行して、オロール・ティブーは滞在中、彼女のコレクションを取り扱っているブティックに足を運び、作品制作の方法と背景を説明することにも努めました。