08 1月 リュズ・モレノ&アナイス・シルヴェストロ Luz Moreno & Anaïs Silvestro
パリの国立高等装飾芸術学院で舞台美術を学んだあと、リュズ・モレノは米国人アーティスト、 シェイラ・ヒックスに師事し、ファイバー・ワークに情熱を注ぎました。また、パリの料理学校ル・コルドン・ブルーで製パン・製菓の免状を取得。その後、デザインと料理を結び合せ、ランス高等美術デザイン学院の料理デザイン学科に入学。衝撃的なプロジェクト 《Edible fibers/食べられる繊維》では、織られたり、カーディングされた食べられる《糸状繊維》でパティスリーを作り上げています。
デュペレ高等応用芸術学院のファッション・デザイン科に在学中、アナイス・シルヴェストロは身体を《デザインする》という考えに興味を抱きました。この(再)構築は身体の《可塑性》の限度を、化粧、外科手術、遺伝学やさらには食べ物によって押し拡げるもの。こうした有機的で肉体的な次元を問い直すため、アナイス・シルヴェストロはランス高等美術デザイン学院の料理デザイン上級コースに入学。こうしたテーマ体系を探るために提案されたプロジェクトが『Di-gestion』で、鑑賞者は変容を遂げた《消化の風景》に入り込むことを促されます。
日本のオリーブ油に関するアーティスティックな料理書の制作
日本は生産物に対し独特の眼差しを向けています。大勢のシェフやアーティストがこれにカルチャー・ショックを受け、変貌を遂げることになりました。日本におけるオリーブ油の生産はごく最近のこと。このプロジェクトが関心を寄せるはオリーブ栽培のノウハウが、日本文化が自然に向ける眼差しや敬意との結びつきで、どのように取り入れられてきたかであり、これに伴い、すでに貴重な食材であったオリーブにどのような変化や理念化がもたらされたかです。