08 1月 ローレル・パーカー&ポール・シャマール Laurel Parker & Paul Chamard
ローレル・パーカーはボストン美術学院(School of the Museum of Fine Arts, Boston)で絵画、モノタイプと映画を学び、1992年に同学院の美術過程を卒業。1993年にはタフツ大学で美術学士号(BFA)を取得。その後、ユーヨークの《Center for Book Arts》に進学し、装幀と活版印刷を学びました。今では、フランス各地の美術・デザイン学校で ワークショップや講演を行なっています。
ポール・シャマールはエスティエンヌ学院で版画を学び、2007年に伝統技術免状(DMA)を取得。2011年には、ストラスブールのライン川高等芸術学院(HEAR)でブック・オブジェ専攻のマスターを取得。2011年に装幀工房《Laurel Parker Book》に加わり、責任者として日々の制作を担当するとともに、大型プロジェクトおいて一緒に働く技術者たちを取りまとめています。
折り、皺くちゃにし、染める:紙を巡る職人技
日仏両国に共通の特色として、紙と密接に結びついた工芸技術の歴史を挙げることができます。このプロジェクトの目的は紙に関する日本の職人技とフランスの工芸技術を融合すること。手仕事による日本の紙の加工技術(染め、しわ加工、折り)は人間国宝が保持していいることが多く、確かに消滅の危機に瀕していますが、フランスにおいて存続の道と新たな息吹を見いだすことができます。そこで、ローレル・パーカーとポール・シャマールは、日本に触発されたデザインをフランスで提案することで、グラフィクアートに強い思い入れがある日仏双方の文化の間に新たなシナジーを生み出したいと考えています。