02 9月 マリオン・ヴィダル Marion Vidal
マリオン・ヴィダル:ファッション
パリを拠点に活動するジュエリーデザイナーのマリオン・ヴィダル。2005年に自身のブランドを立ち上げ、ジュエリーデザイナーとして、自社以外のメゾンでも活躍しています。パリにて建築を、アントワープにてファッションを学んだ彼女は、たゆむことなく、形、型、色、素材を探求し続けています。特につながり、組み合わせ、結びつき、均整には強いこだわりを持っており、ジュエリーを手に取り、纏ったときの肌触りを大切にしたジュエリー制作を行なっています。フランスやイタリアの小さな工房の職人と協働しながらジュエリーを制作していますが、過去には京都の職人と、帯締め、シルクスクリーン、漆、金箔などの伝統工芸に光を当てたプロジェクトでコラボレーションした経験も持っています。
竹のジュエリー&ファッションアクセサリー
ヴィラ九条山でのリサーチプロジェクトのテーマは、竹。竹工芸の歴史や伝統的技法を掘り下げ、京都の職人と協働して、竹を使ったジュエリーコレクション制作を目指します。竹特有の丈夫さ、しなやかさ、力強さ、繊細さに魅せられたヴィダルは、竹の持つ可能性は無限大だと考えています。竹の特性を活かすことで、ジュエリーにつながり、結びつき、組み合わせ、余白、重厚感といった表現を加え、原料を過度使用することなく、ボリューム感のあるジュエリーを創出します。結果として、環境負荷の少ないジュエリーが誕生します。ヴィラ九条山のレジデントとして、日本の伝統行事や儀式への知識を深めることで、ジュエリーを身に纏う、外す、置く、しまう、そして美術品のように鑑賞するといった、ジュエリーとの時間を一種のセレモニーとして表現したいと考えています。
Crédits photos :
Portrait : © Marion Vidal
1- Outheran marble necklace © Marion Vidal
2- Plastron homard © Marion Vidal
3- Plastron jabot d’or © Marion Vidal
4- Robot Plastron ébène © Marion Vidal
5- Sea treasure plastron © Marion Vidal