02 6月 バティスト・イモネ&ヴァンサン・ジュソーム Baptiste Ymonet & Vincent Jousseaume
バティスト・イモネはトゥール高等美術学院を、ヴァンサン・ジュソームはナント高等美術学院を卒業。2007年のこと、2人は《アトリエ・ポリエードル》を設立。デザイン、造形芸術と装飾芸術が交差する地点において、陶芸による職人的かつ実験的なアプローチを提案しています。素材の特性、オブジェの機能性や展示空間との関係を考慮に入れた2人のプロジェクトは、オブジェの創作から環境デザインまで幅広い領域をカバーしています。2013年にグラン・パレで開催された美術工芸展「Révélations」、2013年にベルギーで開催の「陶芸・ガラス工芸トリエンナーレ」、2015年にブリュッセルで開催の「セラミック・イベント 7」などで作品を発表しています。
建築、自然との関わり方やインテリアデザインから着想を得ているバティスト・イモネとヴァンサン・ジュソームは、ヴィラ九条山でのレジデンスを、これまでも繰り返し取り上げてきたテーマを巡る新しい仕事の第1段階にしようと考えています。それは、空間投影とオブジェによる風景の取り込みというテーマです。このプロジェクトはセラミックスを主たる媒体とした可動間仕切りのデザインに取り組むもので、他の素材で作られた一連の要素に構造を与えるモジュールが用いられます。このオブジェは次にグループでの考察や実験を行う端緒となります。このリサーチ段階を通じて実現されたデッサンや模型は、レジデンス終了後、新たなオブジェの創作につながるものとなります。