28 11月 イヴ・ベロルジェ Yves Bélorgey
イヴ・ベロルジェは1960年生まれ。法学士と美術史学士の肩書きを持ち、リヨン美術学院でも学びました。1993年のマルセイユでのレジデンスに引き続き、近代都市に焦点を合わせた絵画制作に着手し、特に1950年代から70年代にかけて設計された住宅団地の機能主義建築を取り上げています。正方形のキャンバスは今では過去のものとなった建築モデルを問い直し、人の姿が登場しないことを特徴としています。
イヴ・ベロルジェは2009年1月から4月にかけてレジデントとしてヴィラ九条山に滞在。日本の近代建築に関する仕事を続け、多様な建築様式の混在を物語る都市風景を描きました。2010年にはギャラリー《Xippas》で、主に日本滞在中に制作された黒鉛によるデッサンと油彩の大型作品シリーズを発表。この機会に、イヴ・ベロルジェは京都で出会った日本のサウンンド・アーティスト、ニシジマ・アツシを招き、ギャラリーの「スペースに生命を吹き込む」ため、自分のタブローにマッチしたサウンド作品を依頼しました。