02 6月 アンヌ・クシラダキス Anne Xiradakis
ボルドー高等美術教育学院を1998に卒業したアンヌ・クシラダキスはデザイナー。2004年には、パリの三ツ星レストラン「ギイ・サヴォワ」のために、製陶会社 ベルナドー社の協力を得て、初のテーブルアート・コレクションを製作。その後、何人かのシェフや工芸家と協力して、テーブルウェアのコレクションを開発しています。2006年以降は 、コーヒータイムや夕食会の形で一過性のイベントを企画。それは、イナキ・エズピタルト、ジル・デュドニョン、フレデリック・ラロスやマリリン・ゴゲといったシェフたちとのアーティスティックなコラボレーションの機会ともなりました。パリのカモンド学院とリモージュ国立高等芸術学院ではデザインを教えています。
ヴィラ九条山でのプロジェクトは、伝統的な和菓子のために、調理の動作と盛り付けの動作をずらせ、近づけ合うことのできる新しいカテゴリーのテーブルオブジェを開発するというもの。つまり、食卓の上に並べることのできる調理器具を考案したり、これとは逆に、調理器具としても使える盛り付け用の道具のを考えてみることになります。この仕事は、職人仕事とのやり取りを重ねるという経験的方法を通して、日本人パティシエと協力して進められることになります。そして今度は、オブジェの提案が新しい和菓子の創作を呼び覚ますことになるかも知れません。
映像: デービッド・バート