21 9月 ニュイ・ブランシュ KYOTO 2023: ヴィラ九条山のプログラム! Nuit Blanche KYOTO 2023: le programme de la Villa Kujoyama !

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パリ市と友情盟約を締結してから60年以上が経つ姉妹都市・京都では、2011年より、パリのニュイ・ブランシュに着想を得て「ニュイ・ブランシュ KYOTO」を開催しています。
今年で第13回目となるニュイ・ブランシュ KYOTOのテーマは、「Puissances (パワー)となっており、京都市内各所で、多様な現代アート作品の数々をが紹介されます。

今年も、ヴィラ九条山はメインプログラムの一つの会場となります!

レジデントの作品を楽しめるチャンスをお見逃しなく:

 09/30 (14:00 – 22:00)と10/5(14:00 – 21:00)
ヴィラ九条山の一般公開

30/09 (16:00- :16:15) @京都駅前広場
ポリーヌ・ブランによるニュイ・ブランシュ・オープニング・パフォーマンス

10/3(19:00-20:30)@出町座
ジュリー・ヴァシェによる「キメラ・ソング」上映とトーク

10/7~10/29(12:00~20:00)@イソップ河原町店
トニー・ジュアノースルギ・イによる「波文様」展

10/11 (19:00-20:30) @関西日仏学館
ポリーヌ・ブランによるトーク

9/30 (10:00-21:00) / 10/1~10/13 (10:00-17:00) @松栄堂 薫習館
ミリン・グエンセリーヌ・シルヴェストルによる展示

9/30 (16:00-20:00) 10/1~10/22 (10:00-18:00) @ 京都美術工芸大学鴨川七条ギャラリー
ジェラルド・ヴァトランによる展示

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9月30日の一般公開のプログラム

ニュイ・ブランシュ@ ヴィラ九条山

2023年9月30日(土)

14時~22時

入場無料

プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。

ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。

14 :00-19 :00 – スタジオ1、 2、3、 5 、 6
ジュリー・ヴァシェカリン・アラビアンとフランク・ブレートニー・ジュアノースルギ・イ、とセバスチャン・プリュオによるオープンスタジオ

14 :30-15 :30 – 講堂
トニー・ジュアノーによるリサーチの紹介(仏日逐次通訳付)

15 :45 – 16 :15 – 講堂
ジョアオ・シモエスとサダキチ・ハートマンの作品の上映とセバスチャン・プリュオの企画した饗宴(10月25日開催予定)のプレゼン(英語)
インスタグラムライブでも配信!

16 :30-17 :45 – 講堂
カリン・アラビアンとフランク・ブレーによる白鞣しについての講演会
ゲスト : 新敏製革所 新田眞大 (仏日逐次通訳付)
インスタグラムライブでも配信!

18 :00-19 :00 – 講堂
スタジオLOMAのヨアン・ブリュネル(2018年度レジデント、デザイン)と二コラ・オメによる 「Le réconfort des bains お風呂の癒し」のインスタレーションとトーク

19 :15-19 :30 – サロン
ポリーヌ・ブランによるパフォーマンス« GNA GNA GNA (Live in Kyoto) »
インスタグラムライブでも配信!

19 :30-22 :00 – テラス
レセプション

Les projets des lauréats

カリン・アラビアン&フランク・ブレー
(2023年度、デザイン)

プロフィール

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ノウハウを包み隠す/見えないものを明らかにす

JN. メロール・クラブというユニット名で、カリン・アラビアンとフランク・ブレーのクリエーター2人組は様々な職人技を取り混ぜ、造形芸術的な基準を取り入れながら、デザインの境界線、そしてファッションとアートの交差点のオブジェを創作しています。ヴィラ九条山でのレジデンスは、2人の仕事の根本をなす2つの軸を中心として進められます。まず、可能な限りの自然な革(白鞣し)と、先祖伝来の仕上げ技術(燻)を探求します。そして、モノとその背景との対話を促すことを目的に、自然や精神的な展示に特化した床の間を通して、見せることの規則と儀式も学びます。

ポリーヌ・ブラン
(2023年度、ダンス)

プロフィール

CHINDOGU

ポリーヌ・ブランは振付家、パフォーマー、ダンサーにして造形作家。彼女の芸術活動は、不条理と紙一重のところで自虐ネタを用いて身体を探究するとともに、文脈や様々な媒体を巧みに操っています。ヴィラ九条山で行うプロジェクト《CHINDOGU (珍道具)》は、素人仕事、寄せ集めや怪しげな細工からでき、役に立つかもしれないが実際には使用不可能な珍妙なオブジェを作り出すという1980年代に生まれた活動に与えられた名称です。こうしたリサーチは、役に立たないもの、使用不可能なもの、常軌逸脱や迂回を、作品のあらゆる制作段階において、アクションや振付の題材に移し替えるための推進力となります。

ふさふさとしたこげ茶色の毛に顔を覆われたキャラクターが、ミニマル・ポップのビートにのせて、コンサートのステレオタイプをぎこちなく操ります。「Scruffy」とは、みすぼらしい、おかしな、汚い、だらしない、という意味。歌の間、彼はぎこちないダンスに身をまかせ、「ニャ・ニャ・ニャ」という歌のセリフに我を忘れます。つまらない言葉への批判めいたこのオノマトペは、ここでは彼の言葉になるのです。不器用でたどたどしく、ぞんざいな様子ながらも、意志を持っているように見える彼。まるで、どこか別の現実に属しているかのようにも見えます。彼が作ろうとするイメージは、常に揺れ動いているのです。
2018年に初演され、ニュイ・ブランシュKYOTOのオープニングで再演される本作は、「珍道具」から考案されました。役に立ちそうなのに実際には使用不可能な一連のオブジェを指すこのコンセプトは、ポリーヌ・ブランのヴィラ九条山への滞在期間中のリサーチのテーマとなっています。

作・出演:ポリーヌ・ブラン
音楽:ディアーヌ・ブロンドー
アシスタント:ヴァレリー・カスタン
制作:MI MAI、No Small Mess
共同制作:La Station

10/11 ポリーヌ・ブランによるトークあり 詳細はこちら

ヨアン・ブリュネル
(2018年度、デザイン)

プロフィール

スタジオLOMAのヨアン・ブリュネル(2018年度レジデント、デザイン)とニコラ・オメは、インスタレーション「Le réconfort des bains お風呂の癒し」を紹介します。

それはお湯ほど、特に他の人と一緒に浸かる時ほど、心地よいものはないからです。温泉では、浸かった人たちがその瞬間の親密さを共有し、平和な地平線に向かって一緒に自分を投影することができ、刺激的な休憩を体験できます。

トニー・ジュアノー
(2023年度、工芸)

プロフィール

ECHIRO

トニー・ジュアノーはデザイナー、工芸家にして研究者。2017年には、アトリエ・サムビオーシス(Atelier Sumbiosis)を設立。そこは科学とテキスタイルに関するノウハウが出会う仕上げ加工の実験工房です。《ECHIRO》は、ソルボンヌ大学のパリ凝縮系化学研究室とアトリエ・サムビオーシスの共同研究から生まれたプロジェクトで、ウニの骨格と棘という活用に値する資源を用いた色素抽出法の開発と、この技術をテキスタイルの持続可能な染色技法に応用することを中心としたものです。日本でのレジデンス期間中、トニー・ジュアノーは繊維に関する先祖伝来の染色技法を分子生化学の最先端の研究と組み合わせることで、プロジェクトを進める予定です。

スルギ・イ
(2023年度、造形美術)

プロフィール

 スルギ・イは職人仕事の中に存在するメカニズムを問いかけ、口承言語との関係を探っています。レジデンス期間中、秋田音頭という、独特なリズムを持つ伝統的な歌を知っている人たちに会いに行く予定です。彼女は、女性の視線と立場の歴史を探るために、その歌をすだれやみすという形で彫刻にしたいと思っています。他にも金沢の出版プロジェクト「Keijiban」の創設者オリヴィエ・ミニョンとのコラボレーションもしています。10月5日、ヴィラ九条山にて、彼との共同プロジェクトをいくつか発表します。
すだれの映像 : 久保田美簾堂

セバスチャン・プリュオ
(2023年度、展覧会企画)

プロフィール

偶発性に対する感受性

セバスチャン・プリュオは美術史家、研究者、そしてキュレーター。ヴィラ九条山では、日本の伝統文化における偶発的な出来事に対する美意識、偶然性に焦点を当てたリサーチを行います。芸術家や職人、農家など、生きとし生けるものとの共生に貢献する様々な実践の中で、予期せぬ出来事、偶然の「出会い」に反応する繊細な能力について考察します。このアプローチの目的は、生態系の危機と共鳴する感受性の危機に向き合うための、生活における統制的規範や標準化というシステムに代わる方法を見出すことです。

ジュリー・ヴァシェ
(2021年度、デジタル・アート)

プロフィール

ジュリー・ヴァシェは、物理的なものと仮想的なものが共存する時代においての人間同士の関係、人間と人間以外のものとの関係、生物とその環境との関係の変化のプロセスを演出します。 彼女の実験の分野は、生態学的な想像力、健康の幻想、さらには仕事の世界にまで及びます。

彼女の作品は、映画、マルチメディアの音響インスタレーション、ウェブ制作、ラジオ番組制作などの形式で表現されます。彼女は現実を基盤とした詩的な文章を通じて、自然主義と合成、ドキュメンタリーと仮説を融合させた作品を創り出しています。

イベントの収録がSNSにて行われる予定です。映像に映り込む可能性があります。

ジャークチキンとグルテンフリーヴィーガンのおやつと食事を提供するbase island kitchenさんに、レセプションのお料理を提供していただきます!