29 10月 毎月第一木曜日はヴィラ九条山へ: 11月7日のプログラム Les jeudis de la Villa Kujoyama: le programme du 7 novembre !

第一木曜日はヴィラ九条山へ!
2024年11月7日
14:00 – 21:00
入場無料
プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。
ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
駐輪所は、ヴィラ九条山の前にあります。
14:00- 18:00 – スタジオ
ジュリア・シマ&ジャンヌ・ヴィセリアル、ディミトリー・リンカ&ニコラ・ピノン、マグエローヌ・ヴィダル、ウラ・フォン・ブランデンブルグによるオープンスタジオ
14:00 – 18:00 サロン
セバスチャン・デプラによる出版物の紹介
14:00 – 15:30 テラス
ディミトリー・リンカ&ニコラ・ピノンによる乾漆のプレゼンテーション
15:00 – 18:00 スタジオ1の庭
《 time capsule – imaginary house 》 : ポムによるワンテゥワン・パフォーマンス
16:00 – 17:00 サロン
ウラ・フォン・ブランデンブルクとトニー・ジュアノー(2023年度、工芸)による型染技法についてのディスカッション
17:45 – 18:45 講堂
《Vue du moteur》 マグエローヌ・ヴィダルによるミュージカル・パフォーマンス
19:45 – 20:15 講堂
《 TrÂme 3 》ジュリア・シマ&ジャンヌ・ヴィセリアルとポムによるパフォーマンス
20:15 – 21:00 サロン
レセプション
影とテキスタイル
ウラ・フォン・ブランデンブルクは 自らの住まい方を見直すため、モノの命を深く突き詰めたいと考えています。そのため、京都の環境に息づくモノの形態と有り様を、そうしたモノが自らの存在の延長として生み出し、投影し、創り出す影を捉えることで記録したいと考えています。そして、モチーフとしてのこうした影を(友禅、BORO[襤褸]など)テキスタイルに関するリサーチの中に再投入することが考えられています。
植物繊維
ディミトリー・リンカ&ニコラ・ピノンのプロジェクトは植物繊維と漆の組み合わせに焦点を当て、デザインと工芸の分野におけるリサーチを行っています。日本の専門家と協力し、彼らの乾漆による知識と専門技術を活用することで、ディミトリー・リンカ&ニコラ・ピノンはこれらの素材の組み合わせがもたらす可能性を示すのオブジェをデザインしたいと考えています。
トラム
「トラム」は変化の時期であり、新しい始まりかもしれません。4ヶ月間の日本滞在は、知っているものを手放し、未知のものを受け入れる機会になります。ジュリア・シマ&ジャンヌ・ヴィセリアルは、ダンスにゆっくりとした繰り返しの動きを取り入れ、存在感や忍耐、謙虚さを探求していきます。
音楽は言葉の中にある
言語は、人に馴染み深い音であれ初耳の音であれ、その音の構成により人を感動させ、人間は母語の音楽的構成により他者を知るのです。マグローヌ・ヴィダルのリサーチはこうした原理を探求するもので、一方では京都や他の場所に住む、さまざまな背景を持つ人々のインタビューを録音し、それぞれが自身の言語との関係について質問しています。-方言、そして個人的、歴史的、社会的な地理に基づいた独自のプロソディー(韻律)を展開します。他方ではこのプロソディーを、日本のミュージシャンやサウンドアーティストと共に音楽に変換させていきます
ポムのプロジェクトはオリジナル曲の創作。それは、宮崎駿の映画の印象深いシーンから自由に着想したものとなります。ポムは道後温泉の浴場や鞆の浦の漁村など、宮崎やスタジオジブリの絵を生み出すもととなった実際の場所を訪れたいと思っています。ポムは宮崎作品の年代の風景と現在との違いを、人間や産業の存在がもたらした環境の悪化や破壊を取り上げることで、検討したいと考えています。楽曲ごとに、1980年代から2000年代にかけて用いられていた技術である銀塩写真で撮影された画像が添えられることになります。
幼少期と成人後のつながりを深みながら、外的の空間を超え、精神的な空間を問いかけています。
セバスチャン・デプラは、編集者、職人兼研究者、そして版画家であり、日本で現代の印刷図版についてのリサーチを行いました。2022年のヴィラ九条山での滞在では、版画の先生である北村昇一氏のもとで、日本の版画ならではの微妙なグラデーションを用いた、より手作業で繊細なアプローチを探求しました。
ECHIRO
トニー・ジュアノーはデザイナー、工芸家にして研究者。2017年には、アトリエ・サムビオーシス(Atelier Sumbiosis)を設立。そこは科学とテキスタイルに関するノウハウが出会う仕上げ加工の実験工房です。《ECHIRO》は、ソルボンヌ大学のパリ凝縮系化学研究室とアトリエ・サムビオーシスの共同研究から生まれたプロジェクトで、ウニの骨格と棘という活用に値する資源を用いた色素抽出法の開発と、この技術をテキスタイルの持続可能な染色技法に応用することを中心としたものです。2023年のヴィラ九条山でのレジデンスの滞在中、トニー・ジュアノーは繊維に関する先祖伝来の染色技法を分子生化学の最先端の研究と組み合わせることで、プロジェクトを進める予定です。