27 3月 第一木曜日はヴィラ九条山へ: 2024年4月4日のプログラム! Jeudis de la Villa Kujoyama: le programme du 4 avril 2024 !

Visuel jeudi 4 avril 2024

ヴィラ九条山は毎月第一木曜日、一般公開を行います!

スタジオでレジデントたちと交流し、彼らのリサーチプ
ロジェクトがどのように日本文化と対話しているか、
発見しにご来館ください!

第一木曜日はヴィラ九条山へ!

2024年4月4日

14:00-21:00

入場無料

プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。

ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
駐輪所は、ヴィラ九条山の前にあります。

プログラム

14:00- 18:30 – スタジオ13456
ニナ・フラデ
シモン・ニケーズルイーズ・ミュトレルローレン・トルティルノエル・ピカペールによるオープンスタジオ 

14:00-20:00 – サロン
ルイーズ・ミュトレル
によるプロジェクトの上映

15:00-17:30 – 講堂
ドミニク・ゴンザレス=フォステール
(1997,造形美術)とアンジュ・レッチア(1992年度、造形美術)による映画上映「Christophe.. définitivement」
及びツドミニク・ゴンザレス=フォステールとのディスカッション(仏日逐次通訳付き)

17 :30- 18 :30 – サロン
オレリー・ラノワズレ
によるリサーチの紹介(仏日逐次通訳付き)

18:30-20:00 – 講堂
シモン・ニケーズ
ヤマロク醤油㈱ 五代目山本康夫と人類学者のアリス・ドゥブリエによる対談「小豆島」(仏日逐次通訳付き)

20:00-21 :00 – サロン
レセプション

レジデントのプロジェクト

シモン・ニケーズ
(2024, arts plastiques)

プロフィール

タンクと酵母

ヴィラ九条山でのレジデンス期間中、シモン・ニケーズは日本酒の醸造に関するリサーチと実験を中心として、精神の発酵タンクを構築したいと考えています。中でも、日本酒作りによる醸造の生態学や、酵母に含まれる微生物が生きている環境など、微生物とその環境との関係についてリサーチする予定です。 他にも日本の工芸家、木桶職人、醸造家や詩人などにも尋ねてみて、リサーチ用に情報収集を行います。さらに、雑誌『Pain Liquide』とラジオ局『*Duuu』を通して、プロジェクトを編集する予定です。

オレリー・ラノワズレ
(手の賢さにささげるリリアン・ベタンクール賞®)

プロフィール

一期一会(Ichi-go ichi-e

美しさ際立つテキスタイル、オブジェ、そして素材を生み出すデザイナー、オレリー・ラノワズレは今までの人生で見つけた予想外の素材(を長年収集してきました。これらの素材を再生することで、素材の新しい使い方や意味合いを生み出しています。彼女の作品は、京都にある唯一無二の壮麗さ、自然、伝統、詩学、刺繍、工芸、そしてデザインからインスピレーションを取っています。一期一会(Ichi-go ichi-e) は、日本を肌で感じ取った自然と文化を針刺繍とオブジェ、デリケートな破片、予想外の奉納物を通して放言します。

ニナ・フラデ
(2024年度、工芸)

プロフィール

線の詩学

ニナ・フラデのリサーチの対象となるのは、竹細工と木工家具製作との対話において、技術の感覚的なアプローチを通して、伝統技能を活用すること。竹細工は生花、茶道やテーブルアートの繊細さと軽やかさを兼ね備えたオブジェの創作を伝統的な目的としており、別の素材でこうしたオブジェを作り出すため、竹細工の技術が転用されることになります。編み方の可能性を極限まで突き詰めることにより目指されるのは、視覚芸術と工芸との間の境界を意図的に曖昧にすることと、木工家具製作の技術的特徴を備えたボリューム感ある作品を制作することです。

ルイーズ・ミュトレル
(2024年度、写真)

プロフィール

デコトカ

ルイーズ・ミュトレルの写真はその土地に特有の画像や様々なサブカルチャーに由来する大衆文化のアイコンにフォーカスし、それらを手作業の印刷技術で組み合わせています。彼女は2019年から、漫画(ガンダムなど)、浮世絵や個人的な経験からの引用を取り交ぜた美意識を備えた《デコトラ》のチューニング(改造)の世界を巡り、日本において視覚的かつ物語風なリサーチを続けています。ヴィラ九条山でのレジデンス期間中では、日本の女性バイカーである旧車會レディーズに会いに行き、彼女たちが思う自動車にまつわる儀式、身体と機械の関係性や居場所を探求などを記録する画像とテキストを制作します。

ドミニク・ゴンザレス=フォステー
(1997年度、造形美術)

造形作家、映像作家でもあるドミニク・ゴンザレス=フォステールは、現実と虚構を問わず、身体と空間の関係性を感覚的と認知的なアプローチで探求し、自然体な生活と仕事の間の距離を問います。空間のテーマに興味を持っている彼女は、歴史的そして現代的な日本のインテリアを中心としたプロジェクトで1997年にヴィラ九条山に滞在することになりました。本日は、アンジュ・レッチア(1992年ヴィラ九条山レジデント、造形美術)と制作したドキュメンタリー『Christophe…définitivement』(2023年)を紹介します。この作品は、2002年3月にオリンピアで行われた歌手のChristopheのコンサートの舞台裏を描いたものです。

ノエル・ピカペール
(2024年度、建築)

焼きテクチャー:燃焼の建築についてのメモ

ノエル・ピカペールは日本において建築と火の間に存在する関係を探りたいと考えています。ヴィラ九条山でのレジデンス期間中、火炎と関係する要素や動作が条件づける組み合わせや日本の空間性の記録に一定の調査期間が割り当てられます(修復、温泉、茶室、幽霊・妖怪、焼杉、焼畑、暖房器具など)。こうしたシステムは次に、その現代化の可能性および現在の仕組みへの取り入れられ方と照らし合わせて、検討されることになります。

ローレン・トルティル
(2024年度、造形美術)

プロフィール

静かにするための音につい

ローレン・トルティルは、イアホンが発明されてから、一人で音や音楽を聴けるようになり、そのおかげで自分の世界や空間を作って、外界から逃避できるようになった現象に興味を持っています。彼女が提案するのは、こうした現象の出現に寄与したテクノロジーについて調査すること。例えば、ソニーが1980年代に作り上げた初代ウォークマン「TPS-L2」の販売開始から、一人で音楽を聴くことと同時にいろんな場所に音楽を持ち運べることを可能とした大きな革命をもたらしたと言えます。ヴィラ九条山では、このテーマに基づくパフォーマンスの制作と本の制作を目標にリサーチをする予定です。

ウォークマンを使用経験のある方は、彼女によるアンケートにぜひご参加ください!

イベントの収録がSNSにて行われる予定です。映像に映り込む可能性があります。