22 6月 第一木曜日はヴィラ九条山へ！ 7月6日のプログラム Jeudis de la Villa Kujoyama: le programme du 6 juillet !
ヴィラ九条山は毎月第一木曜日、一般公開を行います！
スタジオでレジデントたちと交流し、彼らのリサーチプ
ロジェクトがどのように日本文化と対話しているか、
発見しにご来館ください！
7月6日の18時より、ヴィラ九条山はEUNIC（欧州文化機関連合）関西との共催で、
日本でレジデンスを行っているフランス、ドイツ、
オランダのアーティストを集める座談会を開催！
第一木曜日はヴィラ九条山へ！
2023年7月6日
14:00-21:00
入場無料
プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。
ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
14:00-17:00
スタジオ
カンタン・クロン＆オンブリーヌ・レイ、ジュリー・ヴァシェ
とルイーズ・エルヴェ＆クロヴィス・マイエ
によるオープンスタジオ
講堂
カンタン・クロン＆オンブリンヌ・レイと
ルイーズ・エルヴェ＆クロヴィス・マイエによる映画上映
（上映後、アーティストと意見交換できます）
中二階
ジュリー・ヴァシェによる映像作品
「 Larmes larmes larmes (hommage au Mukade) 」上映
17:00-17:30
サロン
セバスチャン・プリュオによるリサーチプロジェクトの紹介
(英語で行われます)
18 :00-20 :00
講堂
座談会:「 日本のヨーロッパのアーティスト・イン・レジデンス施設」※
ゲスト : ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川に滞在中の
シモーネ・エンゲレン、ルーカス・ユーリガー、シュテファン・ホルンバッハ
とセバスチャン・プリュオ
進行 : 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス (HAPS)
エグゼクティブ・ディレクター遠藤水城
※ 座談会は、英語で行われます。
共催: EUNIC (European Union National Institutes for Culture) 関西
(ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、ヴィラ九条山、
関西日仏学館、駐日オランダ王国大使館）
《修復》
ヴィラ九条山でのレジデンス中、ルイーズ・エルヴェとクロヴィス・マイエはパフォーマンスと、再現と歴史的知識の関係性についての調査を継続します。西洋的な観点からすれば、保護の対象となるのは文化財や歴史的建造物のモノそのものであり、それが修復という理念の基礎となっていますが、日本では、モノ自体と同じくらい、モノの修復、維持管理や保存を可能にする技術的知識も保護の対象となっています。そこで《修復》において目指されるのは、技術的、歴史的知識の伝承の機会を観察し、形式、動作や音のレパートリーを収集し、パフォーマンスの修復のツールを揃えることです。
(c):
-Portrait: Lucas Charrier
-Louise Hervé et Clovis Maillet, Future Lithic Reduction II (Ce que disent les pierres), performance, vidéo HD, 2022.
セバスチャン・プリュオは美術史家、研究者、キュレーターであり、芸術における「翻訳」の問題を専門としています。ヴィラ九条山では、日本の伝統文化における偶発的な出来事に対する美意識、偶然性に焦点を当てたリサーチを行います。芸術家や職人、農家など、生きとし生けるものとの共生に貢献する様々な実践の中で、予期せぬ出来事、偶然の「出会い」に反応する繊細な能力について考察する予定です。このアプローチの目的は、生態系や気候の危機と共鳴する感受性の危機に向き合うための、生活における統制的規範や標準化というシステムに代わる方法を見出すことです。
(c) :
– Portrait: Nina Safainia
– Œuvre: Mieko Shiomi, Spatial Poem#2, Report by Joseph Grigely
ジュリー・ヴァシェはフランスから来たサウンド・アーティストであり、映画監督です。現在、ヴィラ九条山に滞在し、「砧の太鼓奏者（Les batteuses de Kinuta）」というフィクション映画の脚本を執筆しています。この作品は、ミュージカルを学び来日したフランス人女性の声優、ジョアンヌが、孤独に悩むストーリーです。ジョアンヌは能の演目「砧」の公演を見て、孤独と悲しみのうちに亡くなった「芦屋の女」という人物を発見します。二人の女性、二つの異なる時代、現実と詩の間で、内なる対話が始まります。
(c):
– œuvre : (c) Julie Vacher, Les batteuses de Kinuta (image de travail), capsule vidéo poème, 2023
日本での初めてのコラボレーションとなるカンタン・クーロンとオンブリンヌ・レイは、ドキュメンタリーとフィクションが入り混じった作品の制作において、人々に耳を傾け、発言を促し、予期せぬ出会いを生み出す状況を引き起こします。レジデンス期間中、2人が計画しているのは日本の若者たちと出会うこと。それは1960年代の若者であったり、今の時代の若者であったりします。『孤独担当省』は、現代資本主義と結びついた新しい疎外の形を取り上げ、自発的か否かを問わず、現代社会から抜け出そうとしている若者たちがもたらす回答を巡る映像プロジェクトです。
ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川レジデント
シモーネ・エンゲレンはオランダの写真家、パフォーマンス・アーティストです。日本滞在中は、僧侶のように生きるとはどういうことかを学ぶために禅宗の山岳修道院の厳しい修行スケジュールに参加しました。
《毎日、朝の4時からお経を唱え、一日中長い瞑想が続き、最後は『ヤザ』と呼ばれる外で行う瞑想で終わる。いつも疲れていたけれど、一日の中で一番好きな時間だった。月明かりに照らされ、寝袋にくるまり、時には仲間の僧侶の鼻息が聞こえたり、たぬきが墓地を荒らす音が聞こえたりして、「生きいて、こういう経験ができてよかった」と、感謝の気持ちが溢れた。 「ヤザ」は、どんなに忙しい一日にも瞑想のひとときを加えてくれる素晴らしい方法だ。心を開き、創造性を取り込み、私たちがここにいて、生きているというこの束の間の時間を楽しませてくれる。≫
7月7日から京都駅に近いRu Galleryで、彼女の発見と画像が展示されます。詳しくはフライヤーをご覧ください。
シュテファン・ホルンバッハは、作家、俳優としてベルリンとコンスタンツを拠点に活動しています。ヴィラ鴨川での滞在中、２つのプロジェクトに取り組んでいます。一つ目は、エッセイプロジェクトの一環の 、日本のクイアの人々を取り巻く社会的状況の考察です。二つ目は、自身二作目となる小説の執筆であり、旧友の突然の死を経験した主人公が日本を訪れるストーリーです。
Portrait: (c) Joachim Baldauf
ルーカス・ユーリガーは、作家、イラストレーターとして活動しています。ハンブルク応用科学大学でイラストレーションを学び、パリのÉcole Supérieure des Arts Décoratifsに一年間在籍しました。最新のプロジェクトでユーリガーは、日本のメディア文化について、またその国際的な人気の背景についてリサーチをしたいと考えています。その結果は、ドキュメンタリーでありながら、オートフィクションでもある新しいグラフィックノベルに組み込まれる予定です。
EUNICについて
EUNIC – European Union National Institutes for Culture – は、欧州文化機関連合ネットワークです。EUNIC関西クラスターは、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、ヴィラ九条山、関西日仏学館、駐日オランダ王国大使館のイニシアティブにより、2022年6月に設立されました。EUNIC関西は、EUと日本の関西地域の文化の架け橋となることを目的とし、ヨーロッパと関西の文化・芸術セクターのコネクティビティ（繋がり・接続性）と、ヨーロッパと日本のアーティストのモビリティに貢献します。
イベントの収録がSNSにて行われる予定です。
出店のお知らせ:
ジャークチキンとグルテンフリーヴィーガンのおやつと食事を提供するbase island kitchenさんが出店します！