02 12月 ヴィラ九条山30周年記念最後のイベント! RDV le 17 décembre pour l’événement de clôture des 30 ans de la Villa Kujoyama!

ヴィラ九条山は、今年日本とフランスで30周年をお祝いました。
開館30周年という記念の年を締めくくるイベントは、

入場無料 – 2022年12月17日(土)
14:00~21:00
会場 : ヴィラ九条山 – 京都*
* イベント当日は、感染防止対策を講じた上での開催となります。
プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください
スタジオ開放
14 :00-19 :30
セバスチャン・デプラ (スタジオ 3)
セリーヌ・ライト (スタジオ 4)
14 :00-17 :00
カリン・シュラゲター (スタジオ 5)
16 :30-19 :30
リュディヴィーヌ・グラジ (スタジオ 6)
ホール
14 :00-15 :30*
リュディヴィーヌ・グラジによる講演会 / 田瀬理夫との対話
逐次通訳付(仏語→日本語)
15 :45-16 :15*
土の音Le son du sol パフォーマンス、ジョアン・デプレ
(クリコー・クーシアンと大島祐子とのコラボレーション)
16:30-17:15*
日本人アハマッドAhmad le Japonais プロジェクション、バディ・ダルル
17 :45-18 :15*
コンサート、大島祐子(上田普とのコラボレーション)
18 :30-19 :00*
映像作品「Jokanaan」プロジェクション、百瀬文
(カリン・シュラゲターの「文車妖妃 ・La sorcière des Fuguruma」第4章として)
19 :15-19 :30*
玉兎TAMAUSAGI パフォーマンス、花代
(カリン・シュラゲターの「文車妖妃 ・La sorcière des Fuguruma」第4章として)
19:45-21:00
音楽パフォーマンス/クリコー・クーシアン
* パフォーマンスに遅れる場合、ご入場をお断りすることもありますので、ご了承ください。
伝統、創作、版画と現代印刷
セバスチャン・エステバン・デプラがそのリサーチの対象として選んだのは現代の印刷画像のほか、特に印刷工房「竹笹堂」の完全に手彫りの木版画技法。木版画の創作プロセスをもっと良く知るとともに、この技法に特有の動作をまとめたスケッチ集もご覧いただけます。レジデンス中に作成されたぼかしの見本帳のほか、和紙や鳥の子紙に加えて、刷りに用いられた道具やインクも用意されています。さらに、木版の刷りの手ほどきを受け、記念にポストカードをお持ち帰りください!
協力アーティスト:北村昇一(木版画彫師)
土の音
コラボレーションによるこのパフォーマンスでは、土が建築資材へと変化する過程が演出されます。そして、私たちを支える土、私たちに食物を与えるために土を耕す人たち、私たちの住まいのために土を捏ねる人たちへのオマージュが捧げられます。今回、左官であるジョアン・デプレは2人のミュージシャンに伴われ、その助けを借りて、土という素材に新たな眼差しを向けるとともに、至るところにあり、人間にとって常に良き相棒であるこの基本要素の大切さを観客に発信します。
共演者:
大島祐子(パーカッショニスト、2021年度レジデント・滞在中)
クリコー・クーシアン(アクースマティック、2021年度レジデント)
Satoyama ou le Jardin d’eau / 里山、または水庭
里山は森、田圃や灌漑用水路に加えて、村落をも包み込んだ農村風景。里山はヒトの生活と生物多様性との間の持続可能で周期的なバランスを具現しています。1960年代の工業化は、江戸時代、明治時代を通して重要極まりなかったこうした生態系とそのシステムとしての永続性を消失させる大きな原因となりました。スタジオと中庭でのインスタレーションに加え、ランドスケープ・アーキテクトのリュディヴィーヌ・グラジは、土との関係性やヒトがその環境に与え、そして環境がヒトに与える影響を問いかけること目指すリサーチの進捗状況をホールにて発表した後、同じくランドスケープ・デザイナーである田瀬理夫との対話を行います。
※ 逐次通訳付
協力:田瀬理夫(ランドスケープ・デザイナー)
上田晋とのコラボレーションによる大島祐子のソロコンサート
歌舞伎の音楽でもある長唄は、今から200年前の江戸時代に完成された音楽で、その美しさと独特な節回しは、能の音楽で見られる「間」という伝統的な日本文化の概念を見事に表現するものです。この日本の「間」文化に関連する、長唄独特の音程や拍のとり方、節回しにインスパイアされて作った曲を、ゲストに書道家の上田晋を迎えて、大島祐子がドラム、声、そしてお鈴を交えて演奏します。
協力:
稀音家千鶴(長唄三味線)
杵屋勝彦(長唄唄方)
望月さより、望月太津寿郎(囃子)
「文車妖妃 ・La sorcière des Fuguruma」
「文車妖妃 ・La sorcière des Fuguruma」はリサーチノートであり、始まりも終わりもない書物の章のように読める、カリン・シュラゲターによる展覧会・イベントの企画。「文車妖妃 ・La sorcière des Fuguruma」は現代の創作においてバーナキュラーなものの継承を新たに見直すことを中心に据え、真性さや遺産の問題を脇に置き、真摯な再解釈を促そうとしています。
今回は「文車妖妃 ・La sorcière des Fuguruma」第4章として、美術家の百瀬文の映像作品「Jokanaan」と、美術家で写真家の花代によるパフォーマンス「玉兎」(COSMIC WONDERとのコラボレーション)を紹介します。
和紙と構造
セリーヌ・ライトの仕事は、自然と戯れ、自然に耳を傾ける喜びに導かれています。そこで、和紙で作った雲の作品の耐久性を和紙発祥の地で確かめ、この素材のサイクルを理解しようと試みています。自然が与えてくれるもので巧妙に棲家を作る昆虫や鳥などの生き物の生息環境に着想を得て、セリーヌ・ライトは和紙に構造を与え、その限界に挑もうとしており、そのためにこの伝統的な素材をその源に遡って研究しています。
2021年度レジデントの
2人も特別参加!
日本人アハマッド Ahmad le Japonais
レジデンス期間中、バディ・ダルルは、
京都に滞在中、クリコー・クーシアンが取り組んだのは「
以下もお見逃しなく:
– サロン:レジデントたちに関連する刊行物や、アンスティチュ・フランセとベタンクールシュエーラー財団の支援を得てガリマール社から刊行された開館30周年記念出版物『ヴィラ九条山七十二候』を通して、ヴィラ九条山の歴史に触れてください。
– 建物内の各所:プロジェクト「KI-TIME」により実現した、木製モジュールを配置。建築を学んでいる日仏の学生チームが設計したものです。
– テラス:ジュディット・カエンとオリヴィエ・ブーシュロン(共に2010年度レジデント)が設計したブランコ「Les opérateurs d’échanges」を設置——1992年のミシェル・セールの開館記念講演に呼応し、日仏交流を象徴するものです。
生中継の収録がSNSににて行われる予定です。映像に映り込む可能性があります。この録画は、イベント終了後に録画・放送されることはありません。ご理解をお願いいたします。