26 9月 ニュイ・ブランシュKYOTO 2021 l パフォーマンス「沈黙の聖母」マルクス・ボルジャ Marcus Borja 「沈黙の聖母」La nouvelle création de Marcus Borja en inauguration de Nuit Blanche Kyoto 2021 !

NBK21-VK-Main visuel (Couverture d’événement Facebook) (2)

パフォーマンス「沈黙の聖母」マルクス・ボルジャ Marcus Borja

ニュイ・ブランシュKYOTO 2021
京都駅ビル 室町小路広場
2021.10.01 (金)  19:05-19:40
無料

『沈黙の聖母』は、複数の言語で演じられるコーラスパフォーマンスで、ポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソアの『不安の書』に着想を得た作品です。マルクス・ボルジャ(2020年度ヴィラ九条山レジデント)のこの新作では、静寂の響きや、白紙のページが含む際限のない詩性を体現することを目指します。
ここでの沈黙は、個々または集団が作り出す音楽と記憶で満たされたもの、生前と死後のもの、そして全ての音が誕生し消滅する場所。沈黙は、満たすべき虚空ではなく、空間と時間の中で絶え間なく育まれ続けるエネルギーなのであり、不在から存在が生まれるのです。
人気のない街でも循環し続ける記憶。それらが踊り、歌い、ものごとに新たな意味を与えます。耳を澄ませてみましょう。

構成・舞台美術・音楽監督:マルクス・ボルジャ(2020年度ヴィラ九条山レジデント)

テキスト原文:ベルナルド・ソアレス(フェルナンド・ペソアの異名)
出演:松井るみ(ソプラノ)、谷田 奈央(アルト)、角地正直(テノール)、鳥山浩詩(バリトン)、Youth Theatre Japan メンバー
協力 : 株式会社 YTJ
マルクス・ボルジャ Marcus Borja (2020年度ヴィラ九条山レジデント)
Marcus Borja_Portrait_credit Diego Bresani

マルクス ・ ボルジャは多分野横断的なプロジェクトへの取り組みを進め、中でも、日本に根を下ろした教育・文化ネットワークと協力し、参加型の合唱劇的作品に取り組みます。

2つの博士号をソルボンヌ・ヌーヴェル大学(2015年)とパリ科学文学研究大学(PLS研究大学)博士課程(SACRe)(2017年)で取得したマルクス ・ ボルジャは、ルーヴル美術学院(美術史と博物館学)、パリ高等演劇学校(ESAD)およびフランス国立高等演劇学校も卒業。
24才の時に近代文学の学士号を携えて生まれ故郷のブラジルを離れ、フランスに飛び立ったのは、パリ首都圏の高校でポルトガル語とブラジル文化を教えるためでした。これと並行して、フランスではジャック・ルコック国際演劇学院でも学びました。

数多くの教育過程を経たことは、マルクス ・ ボルジャの創作のポリフォニー的で多岐に渡る性格に反映されており、これは演劇関係者から高い評価を得ています。『Le Chant des Signes/白鳥の歌』『Théâtre/劇場』『Intranquillité/不穏 』や『Bacchantes/バッコスの信女』などの作品は多分野横断的で豊かな関係性を特徴とする自らの経歴と直接結びついています。演出家、俳優、音楽家、劇作家であると同時に教師でもあるマルクス ・ ボルジャは、自らを芸術家・研究者・教育者と捉え(これら3つの側面は連動し、その経歴と創作において互いに高め合っています)、その舞台作品の基礎として特にコロス性、声の使い方と音楽性に関心を寄せています。

こうした好奇心は、教師としての仕事や著作の中心に据えられ、2人の同僚研究者との協力により、2015年にサン・ドニのジェラール・フィリッップ劇場で開かれた国際シンポジウム「Pratiques de la voix sur scène/舞台における声の使い方」の演出 に生かされました。舞台・音楽に関する最新の創作とコラボレーションはパリ市立劇場、ルーヴル美術館、コリーヌ国立劇場、リールのノール劇場やコメディフランセーズで発表されています。