26 2月 毎月第一木曜日はヴィラ九条山へ: 3月6日のプログラム! Les jeudis de la Villa Kujoyama : le programme du 6 mars !

Visuel jeudi 6 mars

第一木曜日はヴィラ九条山へ!

2025年3月6日

14:00 – 21:00

入場無料

プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。

ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
駐輪所は、ヴィラ九条山の前にあります。

プログラム

14:00 – 19:00

セザール・ドゥバルグ、レジス・フルリー、
二ナ・フラデ、デルフィン・パニック、マルタン・プランショ、マリオン・ヴィダル
によるオープンスタジオ

 17:00 – 19:00

レジス・フルリーによる木象嵌のワークショップ
5名限定・12歳以上
当日受付にて申し込みを承ります

19.00-19.30

デルフィン・パニックによる朗読「Le lac gelé」(「Creuser Voguer」の抜粋)、Cornélius出版社、2023年
(逐次仏日通訳: リタ・セレス オリエ

 19:30 – 21:00

レセプション

レジデントのプロジェクト

セザール・ドゥバルグ 

(2025年度, 造形芸術)

プロフィール

浮雲

セザール・ドゥバルグはイラストレーター兼エディターです。初めて訪れた日本で出会ったのが、公衆浴場文化。

ヴィラ九条山滞在期間中は、日本列島の地域や村に残る銭湯や温泉の数々を巡ります。銭湯には、暖簾、銭湯壁画や銭湯絵など、職人と造形芸術による豊かな文化財が残っています。銭湯が想像力を掻き立てられる空間であり続けられるのは、こういった文化財のおかげなのです。

ヴィラ九条山では、銭湯とのコラボレーション、造形芸術を生み出す職人との出会いや、職人技を実際に目にすることで、自身のコンテンポラリーでありながらも、古典的な創作活動に活かしたいと考えています。さらに、日本の風呂文化である銭湯の記録、普及、継承にも貢献することを目指しています。

レジス・フルリー

(2025年度, 工芸)

プロフィール

切り株寄木(TARSIA A TOPPO)&寄木細工

弦楽器職人、古楽器修復家、伝統的な弦楽器職人であるレジス・フルリー 。

本プロジェクトは、日本の寄木細工の技術研究に基づいています。日本の伝統工芸の一つである寄木細工は、16世紀にイタリアを中心にヨーロッパで広まった木象嵌である切り株寄木(tarsia a toppo)の技法と共通項を持ち、ギターなどの楽器の装飾に使われています。

ギターのロゼッタに用いられる技法のように、新たな装飾の形を生み出すことで、二つの技法を融合させたいと考えています。さらに、古典的な縞模様を新しい装飾として応用することで、より奥行きのある装飾表現を目指します。

デルフィン・パニック

(2025年度、バンドデシネ)

プロフィール

Choses qui perdent à être peintes」(描かれることで失われゆくもの)

デルフィン・パニックはバンド・デシネ作家です。日本滞在中、目指すのは清少納言による「枕草子」のバンド・デシネ化。清少納言の作品を、単にバンド・デシネとして描写するだけではなく、現代的にし、自分の作品として昇華させるために、原作を真に感じることです。

パニックにとって枕草子とは、宮中における女性という身分について綴ったもの。宮廷に仕える女性は多くの命令に縛られており、中でも社会的・地理的にも、世間から隔離されています。宮中に閉じ込められ、無為に過ごす中で、女性は書き、そして語る:宮中での日常生活、自分を取り巻く自然世界に魅せられることの特権、自分の感情だけでなく、流れゆく時間にも気がつきます。デルフィーヌは清少納言にインスピレーションを得て、詩的であると同時に政治的な作品を生み出したいと考えています。

マルタン・プランショ

(2025年度、料理研究)

プロフィール

食堂

プロの料理人として、フランス国内外で修行を積んだマルタン・プランショ。ヴィラ九条山では、日本の職場にある食堂を対象としたリサーチプロジェクトを実施します。

本プロジェクトでは、食文化の歴史における給食の役割を考察するだけでなく、「食」という視点を通して社会集団を分析し、現代の日本における新しい食堂の形とその意義を探求します。滞在期間中は、様々な給食の形態に用いられる技法と職人技術に着目していきます。

マリオン・ヴィダル

(2025年度, ファッション)

プロフィール

竹のジュエリー&ファッションアクセサリー

マリオン・ヴィダルは、竹をテーマにしたリサーチプロジェクトで、京都の職人と協力して竹を使ったジュエリーコレクションを制作しています。竹の丈夫さやしなやかさを活かし、環境負荷を抑えたジュエリーを創り出すことを目指しています。さらに、日本の伝統行事や儀式を学ぶことで、ジュエリーを身に着けることや鑑賞することを一種の「セレモニー」として表現したいと考えています。

ニナ・フラデ

(2024年度, 工芸)

プロフィール

線の詩学

ニナ・フラデのリサーチの対象となるのは、竹細工と木工家具製作との対話において、技術の感覚的なアプローチを通して、伝統技能を活用すること。竹細工は生花、茶道やテーブルアートの繊細さと軽やかさを兼ね備えたオブジェの創作を伝統的な目的としており、別の素材でこうしたオブジェを作り出すため、竹細工の技術が転用されることになります。編み方の可能性を極限まで突き詰めることにより目指されるのは、視覚芸術と工芸との間の境界を意図的に曖昧にすることと、木工家具製作の技術的特徴を備えたボリューム感ある作品を制作することです。

今回はポストレジデンスでヴィラ九条山に戻っており、彫刻と対話するパフォーマンスを深め、季節に調和する道具を探求したいと考えています。

出店のお知らせ: 当日、あおにぎりさんにご出店いただきます!

イベントの収録がSNSにて行われる予定です。映像に映り込む可能性があります。