14 4月 トーク・セッション 「イサム・ノグチとヴィラ九条山アーティスト・レジデンシー | ニューヨーク・パリ・京都」 Conférence le 23 avril : Isamu Noguchi & la résidence d’artistes Villa Kujoyama | NEW YORK – PARIS – KYOTO

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NYCのイサム・ノグチ庭園美術館館長ブレット・リットマン氏による、「イサム・ノグチ TOOLS」展やヴィラ九条山の2012年度レジデントであるピエール・シャルパンとの展示等の紹介と、ヴィラ九条山に滞在中のデザイナーのテディー・サンチェス( ファッション -2021年度レジデント)と作家のナタリー・アズーレ(文学 -2020年度レジデント)のプロジェクトを通して対話を行い、ノグチが現代のクリエーターに与えた影響を探る。

イサム・ノグチ (1904–1988) は、20 世紀で最も重要な彫刻家の 1 人である。生涯を通じて、彼は彫刻、庭園、家具と照明のデザイン、陶器、建築や舞台美術などの作品を手がけた。その作品は繊細かつ大胆で、伝統的でありながら現代的でもあり、芸術の再統合の新しい基準を打ち立てるものだった。

デザイナーであるテディー・サンチェスの日常に入り込んだヒップホップは、明日の世界のニーズのための豊かな遊び場となったり、グラフィカルな空間演出と都市文化とを融合させるための素材となったりする。彼がレジデンスの期間中研究する繊維に関する伝統的ノウハウが、日本のストリートの限りない造形性とミックスされることで、ヒップホップの再生とその起源を象徴する《ワークウェア》が具現されることになる。

高等師範学校を卒業し、近代文学のアグレジェ(上級教員資格者)であるナタリー・アズーレは小説、戯曲や子供向け絵本など8冊の著作を発表。ヴィラ九条山で行う執筆プロジェクト『Glu/グリュ』では、幼少期から服喪に至るまで、このテクストが目指すのは親子関係を突き動かす愛着と無頓着の動きを追うことであり、ひとりの大人の教育プロセスと解放が描き出される。この通過儀礼を、ナタリー・アズーレは風景や映画だけでなく日常生活の光景に目を向けることで、豊かなものにし、浮かび上がらせようとする。

主催:KOSMOS実行委員会
共催:関西日仏学館 京都、ヴィラ九条山
助成:ユニオン造形文化財団
協力:竹中大工道具館、カンディハウス京都

 

日時:2023年4月23日(日)16時~17時30分
会場:関西日仏学館(アンスティチュ・フランセ関西)京都、稲畑ホール
入場無料/要事前予約
英日逐次通訳付き

このプログラムは、フランコフォニー月間2023のイベントとして開催されます。

The Noguchi Museum Archives, 03804. ©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / ARS – JASPAR