29 9月 「玉の緒 」- スーザン・バージュ- 初演 2020年10月3日(土) Tama-no-o : pièce chorégraphique de Susan Buirge créée pour Nuit Blanche Kyoto 2020 à la Villa Kujoyama

Susan Buirge - Tama-no-o_2020_publication

玉の緒
初演
スーザン・バージュ

2020年10月3日(土) – 会場 : ヴィラ九条山
ニュイ・ブランシュKYOTO2020
18:00から20:30まで – 入場無料

~現代舞踊と音楽による~

玉の緒よ
絶えなば絶えね
ながらへば
しのぶることの
よはりもぞする
(和歌:式子内親王、12世紀、京都)

命を繋ぐ糸と解釈できる「玉の緒」−この「玉の緒」は、1992年にヴィラ九条山に初めて足を踏み入れたレジデントアーティストであるスーザン・バージュが構成・振付を担当したダンス作品に与えられた名前でもあります。第10回ニュイ・ブランシュKYOTOの一環として開催されるヴィラ九条山のプログラムのために作られた本作品は、10名のダンサーと7名の雅楽演奏家と共に、屋外の闇の中で同時多発的に上演されます。

~命を繋ぐ糸~

命を繋ぐ糸と解釈できる「玉の緒」−この「玉の緒」は、1992年にヴィラ九条山に初めて足を踏み入れたレジデントアーティストであるスーザン・バージュが構成・振付を担当したダンス作品に与えられた名前でもあります。第10回ニュイ・ブランシュKYOTOの一環として開催されるヴィラ九条山のプログラムのために作られた本作品は、10名のダンサーと7名の雅楽演奏家と共に、屋外の闇の中で同時多発的に上演されます。

本作品のタイトルは、同名の式子内親王の和歌の一行から着想を得ています。この和歌における「玉」は命の暗喩であり、公演中にはダンサーのスカートの小さな灯りとして表現されると同時に、10名のダンサーが異なる場所で同じ舞踊を繰り広げることで、それが京都の秋の夜空のもとで一つの糸となります。

いちひめ雅楽会メンバーの演奏のもと繰り広げられる一回の舞踊は、概ね5分程度です。舞踊が終わると10名のダンサーは各々次の場所に移動し、再び同じ舞踊を繰り広げます。ダンサーがすべての場所を廻り終るまで舞踊は10回繰り返されます。参加者はダンサーと共に移動しながら鑑賞したり、一か所にとどまって鑑賞することで、糸を紡ぐ一人として参加することができます。ダンサーや演奏家と時間と空間を共有することで、自分自身が命を繋ぐ糸となって鑑賞していただければ幸いです。

構成及び振付:スーザン・バージュ
現代舞踊: Fuyuki・森美香代・ヤザキタケシ・森裕子・田村博子
進千穂・岡野亜紀子・野田まどか・大谷悠・西岡樹里
演奏:いちひめ雅楽会(代表:飛騨大富)
作曲:清水慶彦 衣裳及び照明:yuiyu
招聘及びサポート:ヴィラ九条山

舞踊は以下の時間帯で実施します。ソーシャルディスタンスを順守いただきながらご鑑賞下さい。
舞踊時間帯:18:00/18:15/18:30/18:45/19:00/19:15/19:30/19:45/20:00/20:15

会場案内図にある公演場所をご確認いただいた上、各回が始まる前に設置してある椅子またはクッションにお座りいただくようお願いいたします。また、感染対策のため、できる限り、会場内の順路を遵守いただきますようお願いいたします。

アーティストの紹介

スーザン・バージュ Susan Buirge
フランスの振付家。米国ミネソタ大学、ジュリアード音楽院を卒業後、アルウィン・ニコライ舞踊団に入団。その後渡仏し、現代舞踊の改革者として「フランス現代舞踊の母」と呼ばれる。1992年にヴィラ九条山初の招聘アーティストとして来日、ダンスカンパニーMa To Ma を結成し、1998年まで多くの海外公演を行う。2000年から仏ロワイヨモン財団の舞踊研究センターを率いる。2015年にはフランス政府よりレジオン・ド・ヌール勲章を授与されている。

Fuyuki
神澤和夫にモダンダンスを師事。1988年にDEJA-VUで現代舞踊家デビューし、1992年に FUYUKI DANCE VISION を立ち上げる。同時に Ma To Ma に参加。1996 年には DanceBox を立ち上げ、2010年以降はジャンルを越えたアーティストの活動環境整備活動も行っている。

森裕子 Yuko Mori
ダンサー・振付家。1992年 -1998年、Ma To Ma France Japon のダンサーを務める。1996 年よりMonochrome Circus のメンバーとしてカンパニーの主要作品に出演している。

森美香代 Mikayo Mori
関西を拠点に活動。空間と人との調和を大切にする作品をつくり続ける傍ら、音楽家、美術家との即興セッションや、身体との対話をテーマにしたダンスクラス、リラクゼーションを中心としたボディワークも行っている。

ヤザキタケシ
Takeshi Yazaki1982年から演劇とダンスを始める。1998年、バニョレ国際振付賞にノミネートされ、以後ダンサーそしてコレオグラファーとして数々の国際ダンスフェスティバル、アートフェスティバル(パリ、ニューヨーク他多数)に招請されている。

田村博子 Hiroko Tamura
1992 年から 1998 年まで振付家スーザン・バージュといちひめ雅楽会の日仏共同プロジェクト Ma To Maに出演。2014 年に仏ロワイヨモン財団50周年祭でスーザン・バージュ振付「Dogu déterré」を踊る。同作品はヴィラ九条山の記念式典でも再演されている。

進千穂 Chiho Shin
幼少より日舞・バレエを始め、京都にてダンス全般を学ぶ。20歳でスーザン・バージュに見出され、Ma To Ma のダンサーとして国内外の多数の舞台に出演。現在は出身の九州にて芸術の普及活動も行っている。

岡野亜紀子 Akiko Okano
演劇の経験を経て、ジャズダンス、モダンダンス、コンテンポラリーダンス、コンタクトインプロビゼーションを様々な講師に学ぶ。最近では、エアリアルシルクやバーティカルダンスなど空中でも踊っている。

野田まどか Madoka Noda
1995年よりミュージカル、モダン、コンテンポラリー、舞踏と国内外のあらゆる演出家作品に出演。歌い手としても活動中。現在は訪問介護職員として従事している。

西岡樹里 Juri Nishioka
国内だけでなくベルリンやソウルなどで異なる文化的背景を持つ芸術家の作品に携わる。砂連尾理、チョン・ヨンドゥ、セレノグラフィカ、余越保子等の作品に出演。福祉専攻科エコール神戸にてダンスクラスの指導も行っている。

大谷悠 Haru Otani
モダンダンス、クラシックバレエ、ジャズ、タップなどのジャンルや教室を渡りながら幼少より踊る。寺田みさこに師事。近年ではトリシャ・ブラウンに触発されたオリジナル振付作品を発表する。neji&co.所属。

いちひめ雅楽会 Ichihime Gagaku-kai
1980年に市比賣神社先代宮司・飛騨富久により創設される。飛騨富久が若い世代へ
の雅楽の継承を希求する中、1989 に出会ったフランス人振付家スーザン・バージュとの邂逅は雅楽会を大きく高みへと導いた。
1991年より1999年までの8年間、日仏混成チームMa To Ma の音楽担当として参画。雅楽の大いなる可能性に気付いたいちひめ雅楽会は,現在も国の内外を問わず活動している。

清水慶彦 Yoshihiko Shimizu
作曲家。京都市立芸術大学卒、同大学院博士課程修了,交換留学制度にてドイツ・ブレーメン芸大で研鑽を積む。作品集CD『六相円融』(『レコード芸術』推薦盤)等。作品はニューヨークでの音楽祭“ミュージック・フロム・ジャパン”等で上演されている。現在大分大学准教授。

yuiyu
デザイナー。長崎大学卒後、福岡教育大学で彫刻家阿部守氏に師事し研究科修了。平面・立体を問わず作品を制作する。2017年にユニット「なんでもないひ」を結成し、日常のささやかな美に目を向ける活動を展開している。