10 9月  RE : CONNEXIONS プログラム! ニュイ・ブランシュKYOTOxヴィラ九条山 l 2021年10月1日(金)|入場無料* RE:CONNEXIONS – DECOUVREZ LE PROGRAMME COMPLET DE LA NUIT BLANCHE KYOTO 2021 À LA VILLA KUJOYAMA !

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 RE : CONNEXIONS プログラム! ニュイ・ブランシュKYOTOxヴィラ九条山 l 2021年10月1日(金)|入場無料*

#nuitblanchekyoto2021

周囲のもの、アーティスト、そしてあなた自身と繋ぎ直すこと

オリゾン/展望というテーマのもと開催される、第11回ニュイ・ブランシュKYOTO。ヴィラ九条山で、5人のレジデントアーティストたちが提案するのは、感覚を発見し直すことです。

ヴィラ九条山でのプログラムは、 2021年10月1日(金) 13:00から20:00まで*!
* イベント当日は、感染防止対策を講じる上での開催となります

アーティストたちによるご挨拶

この8月に京都に到着した時、アーティストたちがレジデンスを最初に体験したのは、14日間の待機期間中の日々が等しからずとも続くという、宙ぶらりんな現在においてのこと。スタジオに居ながらにして時間と空間や日本への順化を行うことは、待機期間中もその終わりにおいても、個人的かつ集団的な経験を芽生えさせました。この経験には今では名前があります。

日常にリズムをつける日本の七十二候(しちじゅうにこう)に倣って第七十三候が生まれ、それはレジデントたちが身を委ねてきた現実の傍のどこかに引っかかっていて、自然や(レジデントたちの)環境と密接に結びついたものとなっています。

ニュイ・ブランシュKYOTOにあたり、他の季節におけるのと同様にレジデントたちが提案するのは、皆さんと共に過ごすこの1日、この新しい時節と結びついた一連の活動を体験すること!

プログラム l 第七十三候(こう)

10:00~12:45 ■ 東山フォンテーヌブロー 
(参加登録のご予約・ご変更は、2021年9月30日(金)17時までにお願いいたします。こちらのプログラムは満員になりました
ニュイ・ブランシュKYOTOの機会に、レジデントであり、筋金入りのハイカーでもあるアレクサンドロ・バルギウとセリーヌ・ペルセと一緒に、フランスで最も美しい森の探索をお楽しみください。植物療法士の村田美沙に伴われ、2人が岩から枝へと、蚊から蝶へと、皆さんをご案内するのはヴィラ九条山の目と鼻の先に特別に再現された感動溢れるフォンテーヌブローの森。映写技術を用いたこの散策に登場するのは、震える岩、煎じられる美味な言葉、羊歯のようなイメージや根茎の声。

ヴィラ九条山のオープン l 13:00から 

13:00~14:00 ■ 壊れたコンサート 

ピアノを囲んで席に着き、マルクス・ボルジャの即興パフォーマンス・リサイタルをお楽しみください! グランドピアノの上で繰り広げられる言葉の饗宴。ご自由にお召し上がりください!

14:00~20:00 ■ ノイズ感染ヴィラ九条山

ニュイ・ブランシュKYOTOのため、ラジオ九条山がレジデンス施設内に開局。LYL Radioに接続し、京都からのクリコー・クーシアンと Mars89のライブ・パフォーマンス、高橋盾のポッドキャスト、Mars89、白石隆之の「MLD」、野崎一洋その他のゲストに耳を傾けてください。

14h-15h DJ Nozaki (podcast)
15h – 16h Takayuki Shiraishi “MLD” 白石隆之 (podcast)
16h-17h: Krikor Kouchian (live)
17h-18h: Mars89 (dj set live)
18h-19h: Jun Takahashi 高橋盾 (podcast)
19h-20h: アルクイユ・クラブの図書館リサイタル (Alexandru Balgiu, Aki Takahashi, Krikor Kouchian)

16:00~18:00  ■ ライブセット

クリコー・クーシアン (ライブ) とMars89 (ライブセット) は、京都を望むヴィラ九条山テラスで計2時間のライブDJセットを行います。

19:00~ ■ アルクイユ・クラブの図書館リサイタル

この未発表のパフォーマンスのため、アレクサンドル・バルギウの伴奏を務めるのは現代音楽を専門とし、世界的な名声を誇るピアニストの高橋アキ。彼女のためには、ジョン・ケージ、モートン・フェルドマンや尹伊桑(ユン・イサン)など、20世紀の偉大な作曲家たちが曲を提供しています。

2人は音楽が感銘となる、あるいはその逆かも知れない、活き活きとしたパフォーマンスのため、(ここでは)図書館員であるエリック・サティに会いに出かけます。

ヴィラ九条山 l 一日中 l 13:00~20:00

■ 沈黙の聖母 2 

同日19時からの ニュイ・ブランシュKYOTO2021のオープニング (京都駅ビル 室町小路広場) にて、20人以上が参加するコーラスパフォーマンス《 沈黙の聖母》が発表されます。それに呼応して、ヴィラ九条山では映像と音響のインスタレーションをお楽しみ下さい。

雑誌 *Métier*

*Métier*(職業)は、何巻かに分けて実現される共同出版プロジェクトで、芸術や工芸における創作に対する横断的で分野の垣根を取り払った眼差しを向けるもの。集められたインタビューを掲載した第1巻はアトリエで自由に閲覧いただけます。

■ ロックダウンルーム

8月の来日時、レジデントたちはスタジオに閉じこもりました。
いつもと雰囲気の異なったヴィラ九条山の典型的スタジオにおける14日間の待機期間中のアーティストたちの痕跡と漂泊を発見してください。アーティスティックなロックダウンを試してみるご用意はよろしいですか?

■ 食卓の準備をして雨を待つ

屋外に食卓が準備され、そこに並べられた発酵中の食物やモノは、覆い隠されたり、はっきりと見えたり、埋められたりしています。モノのステータスが問い直され、食事の際やそれ以外の時におけるモノの利用、その進化、決定の中心をずらすことが問いかけられます。

この食事を提供するに当たって気象要素にモノを変化させることで、フロール・ファルシネリとセリーヌ・ペルセは、会食者たちが集まってくるに連れ、生土に覆われた食卓用品をゆっくりとその覆いから取り出し、露わにしていきます。食卓用品の前にあるのは、時間、雨、収穫、発芽。そして後にあるのは?

トーテムはそれぞれ、会食者ひとり一人のための食器セットで、さまざまな種類のモノと土の中で原始的な発酵中の食材が含まれています。私たちの身体を、思考や、体に取り込まれる食物や、交わされる言葉を通して、どのように時間の中に引き伸ばしていけるのでしょうか?

流木 Ryûboku

2020年春、フロール・ファルシネリの1回目のレジデンス時、鴨川の岸で拾い集められたモノが、アトリエで漆塗りされ、こうして加工された上で、川に戻されました。
ひとつの段階としての作業、モノの存在の推移におけるズレ。そこでは創作はもはやその合目的性において意図されておらず、むしろひとつの瞬間として、モノの軌跡におけるささやかな通り道として考えられています。

■   蝉が死んでいくのを聞きなが

並行する時間性の中に投げ込まれたクリコー・クーシアンが、7年と7日を生きたあとにプログラムされた蝉の死の証人の立場に。
前も後も存在しないこの《ゾーン》において大切なのは、蝉の鳴き声を聴き、その呼びかけに寄り添うことで、今度は私たちが到達不可能な現実の持ち運び可能で、コンパクトなフォルムの渡し守となること。

■ ショーウインドー

中庭から中庭へと巡り、眼差しをスタジオのガラス窓の奥に向けてください。

RE:CONNEXIONS

入場無料 – 13:00から 20:00まで – 会場 : ヴィラ九条山* – 京都(京都)
* イベント当日は、感染防止対策を講じる上での開催となります

他のヴィラ九条山レジデントのイベント 

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19:05~19:45  ■ 沈黙の聖母    
京都駅ビル 室町小路広場
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『沈黙の聖母』は、複数の言語で演じられるコーラスパフォーマンスで、ポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソアの『不安の書』に着想を得た作品です。マルクス・ボルジャ(2020年度ヴィラ九条山レジデント)のこの新作では、静寂の響きや、白紙のページが含む際限のない詩性を体現することを目指します。
ここでの沈黙は、個々または集団が作り出す音楽と記憶で満たされたもの、生前と死後のもの、そして全ての音が誕生し消滅する場所。沈黙は、満たすべき虚空ではなく、空間と時間の中で絶え間なく育まれ続けるエネルギーなのであり、不在から存在が生まれるのです。
人気のない街でも循環し続ける記憶。それらが踊り、歌い、ものごとに新たな意味を与えます。耳を澄ませてみましょう。
INOUTSIDE
19:05~19:45  ■ INOUTSIDE   
ESPACE MA
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ダヴィデ・ヴォンパク (2011年度ヴィラ九条山レジデント)、川口隆夫 (2018年度ヴィラ九条山レジデント、ふくだぺろによる2日間のオープン・プログラム。「ウイルスがヒントをくれる未来」というテーマのもと、アーティストやパフォーマー、研究者を招いてパフォーマンスや展示、ワークショップ、トークなどを行います。参加者と様々な知見やアイデアを交換し、一緒に、ウイルスと共に生きる未来を考えるプロジェクト型作品。今日、COVID-19パンデミックを背景に、ウイルスや病いはかつてないほどに感染、潜伏、汚染、差別、情報伝播、監視、疑念、侵略、分断、戦争の比喩と化している。そしてそれは今に始まったことではない。ペスト、エイズ、S A R S、事態はいつだって同じようなものだった。しかしウイルスをこんな風に扱っていいのかだろうか?わたしたちはこんな風に扱われたいだろうか?「内(INSIDE)」と「外(OUTSIDE)」を峻別し、敵と味方に分断したいだろうか?近代科学によれば、ウイルスがなければ現在のような生物学的進化はなかった。胎盤は形成されることなく、わたしたちは完全に異なった存在になっていた。何百万年と、ウイルスとわたしたちは共生してきたのだ。このパンデミックがどれほど悲惨なものだとしても、生物学的には適応の過程に過ぎない。INSIDEとOUTSIDEはそれほど分明
なものではない。そうした「ウイルス」的かつ「グローバル」な観点に立ち、創造力を駆使することで、この危機をわたしたち自身やわたしたちが住む社会、世界を再考し、未来を想像する契機に変えたい。緊急時に関わらず、いや、だからこそ、ウイルスを自由と遊びの比喩として捉えよう。太古の昔からそうであるように、生存とは常に適応なのだ。

さらに詳しい情報は、このリンクをご覧下さい。

現在滞在中のレジデントニュイ・ブランシュKYOTO 2021@ヴィラ九条山

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アレクサンドル・バルギウ(2021年度レジデント)

デザイン / Studio 2

京都のヴィラ九条山が研究対象となるのは初めてのこと!それも、フランスと日本における読書の芸術史を研究し、双方の歴史を対話させようとするアレクサンドル・バルギウとの触れ合いを通して生きている研究対象となります。

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マルクス・ ボルジャ(2020年度レジデント)

演劇 / Studio 5

マルクス ・ ボルジャは多分野横断的なプロジェクトへの取り組みを進め、中でも、日本に根を下ろした教育・文化ネットワークと協力し、参加型の合唱劇的作品に取り組みます。

> プロフィール

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フロール・ファルシネリ(2020年度レジデント)

工芸 / Studio 4

ヴィラ九条山では、フロール・ファルシネリは脱活乾漆造の技法を調査検討します。これは強度と繊細さを併せ持ったオブジェを作り出す技法で、素材からオブジェへの比類ない移行を可能にしてくれます。

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クリコー・クーシアン(2021年度レジデント)

音楽 / Studio 6

京都滞在期間中、クリコー・クーシアンが取り組むのは「邦男の魂」と題されたプロジェクト。これは、伝統楽器である琵琶をヴィラ九条山の館内でエレクトロニック・ハッキングと対峙させる、3部構成のリサーチプロセスとなります。

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セリーヌ・ペルセ(2020年度レジデント)

料理研究 / Studio 3

ヴィラ九条山では、セリーヌ・ペルセのリサーチ・プロジェクトは旨味の探求に基づいたものとなります。 日本文化によって定義されたこの味覚認識は、単なる味ではなく、精神的側面を備えた味覚に関するコンセプトです。

> プロフィール

ニュイ・ブランシュKYOTO 2021

HORIZON
オリゾン / 展望

NVK2021_Main visuel NBKGENERAL

「ニュイ・ブランシュ」は、パリで毎年11月の第一土曜日に開催されている、一夜限りの現代アートの祭典です。パリ市と友情盟約を締結してから60年以上が経つ姉妹都市・京都では、2011年より、パリのニュイ・ブランシュに着想を得て「ニュイ・ブランシュKYOTO」を開催しています。

ニュイ・ブランシュKYOTOでは、日本やフランスなど各国のアーティストに注目し、京都市内各所で、多様な現代アート作品の数々をご紹介します。 当日は、ビジュアルアートやパフォーマンス、映像など、アートにおける実験的で新しい傾向に目を向けたバラエティ豊かなプログラムによって、京都の街が彩られる一夜となることでしょう。 現在のコロナ禍において、私たちは芸術・文化の分野でも計り知れない影響を受けています。このイベントの実施がクリエーションと文化をめぐる環境への支援へとつながることを願いつつ、京都市アンスティチュ・フランセ関西は、今年で第11回目となるニュイ・ブランシュKYOTOを開催いたします。是非、心に響く秋の一夜をお楽しみください
Bon voyage !

ニュイ・ブランシュKYOTO 2021 - プログラム