01 6月 ヴィラ九条山x第17回デザインフェスティバルD’DAYS La Villa Kujoyama aux D’Days 2017

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今季で参加3年目になるデザイン・フェスティバルD’DAYS。昨年に引き続きパリ、マレ地区の人気スポットの一つ狩猟・自然博物館が会場となり、ヴィラ九条山からは、2016年滞在レジデントが出展し、ワークショップやトークに参加するなど様々なイベントを通してレジデンスの成果を披露しました。

2017年のフェスティバルのテーマは『レッツ・プレイ』。出展作品の多くは現代社会のゲーム化を意識していました。今回のヴィラ九条山の展示『裏窓』は2016年に滞在したトマ・ポンスとジュリー・ステフェン・チェンによるデジタルアートの最新テクノロジーであるAR(拡張現実)を駆使したインターラクティブな作品展です。

ミュージアムのエントランスでは日本昔話に登場する『たぬき』の大きなポスター・キャラがお出迎え。スマホ専用アプリで館内各所に隠れた『たぬき』をハントすると、化かしのパフォーマンスが見られるしかけです。中には博物館収蔵の19世紀の絵画作品の中から『たぬき』が飛び出し驚きの声をあげるビジターもいました。

また、館内にはその他、日本滞在中に製作された和紙を使ったアートピースも展示され、フランス人来場者は皆アプリを使って移り変わる様々な日本の景色を楽しんでいました。

トークイベントでは日仏デュオプログラムに参加したデザイナーのフェリペ・リボンと作家の関口涼子が『Ombre de la nourriture、食べ物の暗部』、そしてデザイナーのアンヌ・クシラダキスが『和菓子のためのハイブリッド・オブジェ』という題目でそれぞれのリサーチの内容を報告しました。

狩猟・自然博物館のデジタルアート展『裏窓』は好評につき6月4日まで会期が延長されます。

 

展覧会共催:ヴィラ九条山、パリ狩猟自然博物館

協賛・協力:デザインフェスティバルD’DAYS、Volumique

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