29 2月 第一木曜日はヴィラ九条山へ: 2024年3月7日のプログラム! Jeudis de la Villa Kujoyama: le programme du 7 mars 2024 !

Visuel jeudi 7 mars 2024

ヴィラ九条山は毎月第一木曜日、一般公開を行います!

スタジオでレジデントたちと交流し、彼らのリサーチプ
ロジェクトがどのように日本文化と対話しているか、
発見しにご来館ください!

第一木曜日はヴィラ九条山へ!

2024年3月7日

14:00-21:00

入場無料

プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。

ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。

プログラム

14:00- 18:30 – スタジオ134
エマニュエル・ルベン
ルイーズ・ミュトレルシモン・ニケーズによるオープンスタジオ 

14:00-18:30 – 廊下2階
アラン・ヴィローム
による写真展示

14:00-19:45 – 講堂
ツィリアカ・アリヴェール
と山口喜由による弓道の
ワークショップとパフォーマンス

14 :00- 21 :00 – ヴィラ九条山の各所
ローレン・トルティル
によるテキストインスタレーション
(ヴィラ九条山の様々な場所でソニーの初代ウォークマンのキャッチコピーのタイポグラフィを使用したテキストインスタレーション)

16:00-17:00 – サロン
ニナ・フラデ
によるリサーチプロジェクトの紹介とインスタレーション

18:30-19:30 – サロン
エマニュエル・ルベン
による滞在期間中の日記の朗読

20:00-21 :00 – サロン
レセプション

レジデントのプロジェクト

ツィリアカ・アリヴェール
(2024年度、サーカス)

プロフィール

武術のトロピズム

サーカスの武術の起源はサーカスの古典的アイデンティティを構成するいくつかの本質的要素、規則や記号を定着させるのに寄与しました。ツィリアカ・アリヴェールのリサーチは、サーカス芸術と武術の隠れた共通点(挑戦、防御、招かれた危険、突発性、根底にある暴力性、サバイバル性)に焦点を当てています。このアプローチは、弓道をはじめいくつかの武術に影響を与えています。今回、ツィリアカ・アリヴェールと弓道の先生の山口喜由氏によるワークショップで弓道を体験いただけます。また、山口喜由氏はパフォーマンスを通して、弓道に対するビジョンを紹介します。

エマニュエル・ルベン
(2024年度、文学)

プロフィール

Théorie des archipels(列島理論)』

『Théorie des archipels(列島理論)』は、日本について理解を深めるために必要不可欠な3つの要素:地質学的特徴、悲劇的な歴史、政治的な現状に感化された小説のプロジェクトです。この小説は、日本初の地図製作者であり、4,000万歩を歩いたとされる伊能忠敬の足跡を辿るフランス人の地理学者と日本人の歴史家と写真家の3人の登場人物を描きます。この小説は18世紀から21世紀までの叙事詩であり、複数のレベルで読むことのできる地理、芸術、文学の関係についての考察です。このプロジェクトは初めてヨーロッパの古い城壁から離れる著者の作品の系譜に連なるでしょう。

アラン・ヴィローム
(2024年度、写真)

プロフィール

「九条」山の揺れ

アラン・ウィロームは、自身の写真表現を「わび・さび」に向き合わせながら、その概念を理解しようとしています。今月の写真は、謎、閃光、災害による思いなどを表現し、わびさびの非物質的な一面と不確実性の世界を表す。最近京都で感じた地震は今回撮った写真に影響与え、人新世が隠そうとしている脆弱性を思い出します。そんな中、人間が「わびさび」と結ばれています。

ルイーズ・ミュトレル
(2024年度、写真)

プロフィール

デコトカ

ルイーズ・ミュトレルの写真はその土地に特有の画像や様々なサブカルチャーに由来する大衆文化のアイコンにフォーカスし、それらを手作業の印刷技術で組み合わせています。彼女は2019年から、漫画(ガンダムなど)、浮世絵や個人的な経験からの引用を取り交ぜた美意識を備えた《デコトラ》のチューニング(改造)の世界を巡り、日本において視覚的かつ物語風なリサーチを続けています。ヴィラ九条山でのレジデンス期間中では、日本の女性バイカーである旧車會レディーズに会いに行き、彼女たちが思う自動車にまつわる儀式、身体と機械の関係性や居場所を探求などを記録する画像とテキストを制作します。

シモン・ニケーズ
(2024年度、造形美術)

プロフィール

タンクと酵母

ヴィラ九条山でのレジデンス期間中、シモン・ニケーズは日本酒の醸造に関するリサーチと実験を中心として、精神の発酵タンクを構築したいと考えています。中でも、日本酒作りによる醸造の生態学や、酵母に含まれる微生物が生きている環境など、微生物とその環境との関係についてリサーチする予定です。 他にも日本の工芸家、木桶職人、醸造家や詩人などにも尋ねてみて、リサーチ用に情報収集を行います。さらに、雑誌『Pain Liquide』とラジオ局『*Duuu』を通して、プロジェクトを編集する予定です。

ニナ・フラデ
(2024年度、工芸)

プロフィール

線の詩学

ニナ・フラデのリサーチの対象となるのは、竹細工と木工家具製作との対話において、技術の感覚的なアプローチを通して、伝統技能を活用すること。竹細工は生花、茶道やテーブルアートの繊細さと軽やかさを兼ね備えたオブジェの創作を伝統的な目的としており、別の素材でこうしたオブジェを作り出すため、竹細工の技術が転用されることになります。編み方の可能性を極限まで突き詰めることにより目指されるのは、視覚芸術と工芸との間の境界を意図的に曖昧にすることと、木工家具製作の技術的特徴を備えたボリューム感ある作品を制作することです。

ローレン・トルティル
(2024年度、造形美術)

プロフィール

静かにするための音につい

ローレン・トルティルは、イアホンが発明されてから、一人で音や音楽を聴けるようになり、そのおかげで自分の世界や空間を作って、外界から逃避できるようになった現象に興味を持っています。彼女が提案するのは、こうした現象の出現に寄与したテクノロジーについて調査すること。例えば、ソニーが1980年代に作り上げた初代ウォークマン「TPS-L2」の販売開始から、一人で音楽を聴くことと同時にいろんな場所に音楽を持ち運べることを可能とした大きな革命をもたらしたと言えます。ヴィラ九条山では、このテーマに基づくパフォーマンスの制作と本の制作を目標にリサーチをする予定です。

イベント当日は欠席となります。

イベントの収録がSNSにて行われる予定です。映像に映り込む可能性があります。