24 4月 第一木曜日はヴィラ九条山へ: 5月2日のプログラム Jeudis de la Villa Kujoyama: le programme du 2 mai 2024 !

Visuel jeudi 2 mai 2024

ヴィラ九条山は毎月第一木曜日、一般公開を行います!

スタジオでレジデントたちと交流し、彼らのリサーチプ
ロジェクトがどのように日本文化と対話しているか、
発見しにご来館ください!

第一木曜日はヴィラ九条山へ!

2024年5月2日

14:00-21:00

入場無料

プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。

ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
駐輪所は、ヴィラ九条山の前にあります。

プログラム

14:00- 18:30 – スタジオ1-6
ニナ・フラデアラン・ヴィロームロールリーヌ・ガリオ2017年度、デザイン)
ルイーズ・ミュトレルマクシーム・マティアスノエル・ピカペールによるオープンスタジオ

14:00-20:00 – サロン
ルイーズ・ミュトレルによるプロジェクトの上映

15:00-18 :30 – ゲストルーム
ローレン・トルティル
によるパフォーマンス「リスニング・バー」(予約制・25分間) 

18:30-20:00 – 講堂
「物の哀れと写真」
アラン・ヴィロームと美術評論家の小崎哲哉氏による対話
(仏日逐次通訳付き)

20:00-21 :00 – テラス
レセプション

レジデントのプロジェクト

アラン・ヴィローム
(2024年度、写真)

プロフィール

「九条」山の揺れ

アラン・ウィロームは、自身の写真表現を「わび・さび」に向き合わせながら、その概念を理解しようとしています。今月の写真は、謎、閃光、災害による思いなどを表現し、わびさびの非物質的な一面と不確実性の世界を表す。最近京都で感じた地震は今回撮った写真に影響与え、人新世が隠そうとしている脆弱性を思い出します。そんな中、人間が「わびさび」と結ばれています。

ローレン・トルティル
(2024年度、造形美術)

プロフィール

静かにするための音につい

ローレン・トルティルは、イアホンが発明されてから、一人で音や音楽を聴けるようになり、そのおかげで自分の世界や空間を作って、外界から逃避できるようになった現象に興味を持っています。彼女が提案するのは、こうした現象の出現に寄与したテクノロジーについて調査すること。例えば、ソニーが1980年代に作り上げた初代ウォークマン「TPS-L2」の販売開始から、一人で音楽を聴くことと同時にいろんな場所に音楽を持ち運べることを可能とした大きな革命をもたらしたと言えます。ヴィラ九条山では、このテーマに基づくパフォーマンスの制作と本の制作を目標にリサーチをする予定です。

ルイーズ・ミュトレル
(2024年度、写真)

プロフィール

デコトカ

ルイーズ・ミュトレルの写真はその土地に特有の画像や様々なサブカルチャーに由来する大衆文化のアイコンにフォーカスし、それらを手作業の印刷技術で組み合わせています。彼女は2019年から、漫画(ガンダムなど)、浮世絵や個人的な経験からの引用を取り交ぜた美意識を備えた《デコトラ》のチューニング(改造)の世界を巡り、日本において視覚的かつ物語風なリサーチを続けています。ヴィラ九条山でのレジデンス期間中では、日本の女性バイカーである旧車會レディーズに会いに行き、彼女たちが思う自動車にまつわる儀式、身体と機械の関係性や居場所を探求などを記録する画像とテキストを制作します。

ニナ・フラデ
(2024年度、工芸)

プロフィール

線の詩学

ニナ・フラデのリサーチの対象となるのは、竹細工と木工家具製作との対話において、技術の感覚的なアプローチを通して、伝統技能を活用すること。竹細工は繊細さと軽やかさを兼ね備えたオブジェの創作を伝統的な目的としていますが、今回ニナ・フラデが目指しているのは、その用途を変えて、木材を使ってより大きなスケールで織物の技術を再現することです。素材、身体、動きを組み合わせた彼女のリサーチは、コンテンポラリーダンサーとのコラボレーションのもと展開され、緊張や感情をジェスチャーで表現し、工芸、視覚芸術、舞台芸術の間の新しい表現を模索しています。

ノエル・ピカペール
(2024年度、建築)

プロフィール

焼きテクチャー:燃焼の建築についてのリサーチ

ノエル・ピカペールは日本における建築と火の間に存在する関係を探ります。ヴィラ九条山でのレジデンス期間中ではまず、火炎と関係する要素や動作による日本独特な組み合わせや空間性のリサーチをします(修復、温泉、茶室、幽霊・妖怪、焼杉、焼畑、暖房器具など)。その後、それら現代化の可能性および現在の仕組みへの取り入れられ方と照らし合わせて、検討されることになります。

マクシーム・マティアス
(2024年度、デザイン)

プロフィール

形なきものを表象する

グラフィックデザイナーで、デザイン事務所《Rimasùu》を設立したマクシーム・マティアス は、表象というコンセプトの限界に関心を持っています。こうしたリサーチを継続する上で、日本はグラフィックツールの再定義に必要な形、色、素材の利用に関する比類なきリサーチフィールドとして避けて通れません。レジデンス期間中、彼はこうした再定義を2つの観点から探究したいと考えています。まず、日本のグラフィックシステムの象徴的性格と豊かさの観点、そして《香道》という所作と内省の芸術の観点です。職人とのコラボレーションと香道の実践を通して、表象技術の習得と独自のグラフィック形式の探究を目指しています。

ロールリーヌ・ガリオ
(2017年度、デザイン)

プロフィール

縄文っぽい

2017年、デザイナーとしてヴィラ九条山レジデンスに滞在中、ロールリーヌ・ガリオは縄文時代に作られたイノシシの土偶を発見し、バーチャルリアリティデバイスを使用して制作された貯金箱との類似性に心を打たれました。この土器の時代を超えた次元を探求するため、Adagp(フランス著作権協会)の共同支援によるレジデンス終了後のサポートプログラムで、再びヴィラ九条山に滞在することになりました。未来的な美意識の表現を進める縄文の美意識が残っている、現代の日本の工芸品を探し求めに、この特異な表現の仕方を探索しようとしています。

出店の知らせ:

当日14時から、オルセットビアンコさんに出店いただきます!

イベントの収録がSNSにて行われる予定です。映像に映り込む可能性があります。