シモン・ルービー
シモン・ルービーはパリのゴブラン映像学院とロサンゼルスのカリフォルニア芸術大学(CalArts)の双方でアニメ映画デザインを学びました。卒業制作時のフィルムは、カンヌ、クレルモン=フェラン、サンディエゴ、ブカレスト、オタワや台湾など数多くの国際映画祭に入選。2015年には、長編第1作『Adama/アダマ』がセザール賞とヨーロッパ映画賞に最優秀アニメ映画3作のひとつとしてノミネートされました。2016年から17年にかけては、ローマのフランスアカデミー《ヴィラ・メディチ》のレジデントとして、ビデオ・インスタレーションの技法を発展させ、翌年も、レルゲレン諸島でのレジデンス《Atelier des Ailleurs/別世界のアトリエ》でもこれを続行しました。
ネイティブ・マカリ
ナイジェリアのザリアで生まれたネイティヴ・マカリは子供時代をブルックリンで過ごし、グラフィティのアンダーグラウンドな世界に触れました。こうした都市文化をたっぷりと吸収したネイティヴ・マカリは2004年にパリに居を定めた際に、前衛集団《1984》に参加。それ以来、グラフィックノベルへと当然向かうデッサンを続けるとともに、インスタレーションやペインティングにも活路を見出しています。欧米での彼の出版物や展示が物語るのは、こうした開かれた表現の幅であり、そこでは倫理的責任が媒体の選択を保証しています。
2015年に、2人のアーティストは、ミュージシャンのキザイア・ジョーンズを伴い、壮大なフィルム上映『Blackout』で初めてコラボレーション。移住と労働の間の微妙なバランスを探るこのプロジェクトは2017年のイベント《 ¡ Viva Villa !》で紹介されました。この作品が端緒となった2人のコラボレーションは、今ではアニメ映画からビデオ・インスタレーションやパフォーマンスにまで発展しています。