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レジデンス・プログラム


レジデンスプログラム募集終了

ヴィラ九条山は、フランスのヨーロッパ・外務省の文化機関です。アンスティチュ・フランセの支部の一つとして活動し、主要メセナのベタンクールシュエーラー財団とアンスティチュ・フランセパリ本部の支援を受けています。


リサーチ・レジデンス

ヴィラ九条山でのリサーチ活動

京都にあるアーティスト・イン・レジデンス施設「ヴィラ九条山」では、あらゆる分野のリサーチ活動を行うアーティスト、職人、研究者を迎え入れています。滞在期間は4か月から6か月で、選ばれたレジデントには、自身の活動やリサーチに専念できる時間とスペースが与えられますが、滞在中に作品制作の義務はありません。さらにレジデントは、日本全国の芸術・文化・大学関係者や経済界との関係構築を図ることができます。レジデントのリサーチ活動を支援し、それぞれのプロジェクトに最適な関係者を結びつける役割を担うのが、ヴィラ九条山です。現地の専任プロジェクトチームが、レジデントの芸術活動を支えます。

ヴィラ九条山のレジデンス・プログラムは、近代の創作活動の発展におけるニーズに応えるために常に進化を続けています。例えば、2014年には「工芸部門」が新設され、日本とフランスから一人ずつ、計二人を一組とする「ヴィラ九条山デュオ」の枠も設けられました。さらに2024年、新たにアート・科学の分野でデュオとしての科学者の応募が認められるようになりました。これにより、芸術・創作活動と科学研究をつなぐ新たな道が開かれました。

 

マイクロ・レジデンス

レジデントが京都を離れ、日本に根づいた創作活動をさらに深めるプログラムが、マイクロ・レジデンスです。地域に根ざしたパートナーシップを重視したこのプログラムは、ヴィラ九条山滞在期間中の1〜2週間にかけて実施されます。プログラムを通じて、アーティストは元々のプロジェクトを追究しながら、地域のクリエーターや職人と交流し、さらには日本全国で新たな連携や活動の場を見つけることができます。マイクロ・レジデンスでの経験は、創作活動プロセスの深まりを促す貴重な機会となり、新たなアイデアを試し、日本のクリエイティブ・ネットワークとの持続的な交流の輪を広げます。屋久島のようなインスピレーション溢れる土地との出会い、金沢の芸術機関や名高い大学とのコラボレーション、東京での革新的なプロジェクトの着想など、異文化間の対話を働きかけ、ヴィラ九条山の枠を超えた長期的なコラボレーションへの道を切り開くのがマイクロ・レジデンスです。なお、同プログラムは地域とプロジェクトの関連性・適合性を考慮して企画されます。

以下、マイクロ・レジデンスを紹介します。

 

屋久島

 

金沢

東京

淡路島


発信の場

ヴィラ九条山では、リサーチ活動の時間に加え、定期的にサイト・スペシフィックな活動やプロジェクトをヴィラ九条山の枠を超えて発表する機会を設けています。これは、レジデントが京都や日本各地で行なっている取り組みを発信する場となっています。

毎月第一木曜日開催、ヴィラ九条山一般公開

ヴィラ九条山では、毎月第一木曜日の14時から21時まで一般公開を行なっています。この機会は、レジデントにとって自らの作品やリサーチ活動をさまざまな人に向けて発表する場となっています。レジデントと共に作り上げるプログラムでは、進行中のリサーチ活動をありのままにご覧いただけます。オープンスタジオ、研究発表、講演会、映像上映、コンサート、朗読会など、発表形式はレジデントが自由に選びます。プロジェクトによっては、協働する日本人協力者と共に発表を行うこともあります。一般公開イベント参加者にとっては、ヴィラ九条山で生まれる研究分野、プロジェクト、コラボレーションの豊かさに触れる絶好の機会となるでしょう。

同イベントへの参加は無料ですが、一部のイベントは事前予約が必要となります。プログラムに関する情報に関しては、必要に応じてイベント開催一週間前にSNSやウェブサイトにてお知らせいたします。

 

ヴィラ九条山以外での発信

レジデントには、大学や研究機関での講演会、芸術センターなど、自身が取り組む研究を多様な場所で発表する機会が定期的に与えられています。これらの機会は、取り組みの進捗状況を発表するだけでなく、幅広い層に向けてその内容を発信する貴重な場となります。こうした発表や発信を通じて、分野の垣根を超えた交流が生まれ、レジデントがそれぞれの研究分野で力を尽くす姿が認められる機会ともなっています。

学校でのアトリエとワークショップ

日本の文化・教育機関で開催されるアトリエやワークショップは、レジデントにとって単なる研究発表の場ではありません。これらは、地域や国際的な研究者、学生との対話を生み出す場でもあるのです。このような交流を通じて、レジデントは日本の学術界の慣行や見解を学びながら、自身の研究に対するフィードバックを得ることができます。さらに、異分野間のコラボレーションを促すワークショップは、レジデントのプロジェクトに深みを与え、総合的課題に目をむけるきっかけともなっています。

連携:

  • 椥辻こども園
  • 金沢工芸美術大学
  • 京都大学

在日フランス文化ネットワークとの交流

アンスティチュ・フランセ日本支部の一つであるヴィラ九条山に滞在するレジデントは、イベント参加などを通じて、東京・横浜、京都・大阪、九州・沖縄といった同機関の日本全国のネットワークと交流を深めることができます。

文化施設における発信

ヴィラ九条山滞在中のレジデントは、京都だけでなく、日本各地のさまざまな機関、フェスティバル、ギャラリーで自身の取り組みを発表・発信することができます。これまでの事例としては、ヒロシマ・アート・ドキュメント、KG+、Aesop(イソップ)などが挙げられます。

ヴィラ九条山の空間

創作活動および居住スペース

6人のアーティストを同時に受け入れることができる、広さ1164 m²の施設内には、64 m²の二層式メゾネット型スタジオがあります。各スタジオにキッチン(食器・調理器具類完備)、浴室、シングルベッド(二台)が設備されています。各レジデントに一室ずつ、寝室とリビングのあるメゾネット型スタジオが割り当てられます。

ヴィラ九条山のアトリエ兼宿泊施設は芸術分野のリサーチ活動を行う場所ですが、レジデントの配偶者を迎え入れることも可能です。

しかし、自身の子どもを迎え入れたいレジデントに関しては、ヴィラ九条山外部に宿泊場所を確保しなければなりません(別途手当を支給)。この場合も、レジデンス内で活動を行うためのスタジオが一室与えられます。

 

共用スペース

ヴィラ九条山の施設には、読書室、多目的ホール、中庭、京都を一望できるテラスが備わっています。

レジデントのゲストは、ピエール・ベルジェ・ギャラリー(サロン)

ヴィラ九条山外部からのレジデントのゲストは、ピエール・ベルジェ・ギャラリー(サロン)で迎えられます。

講堂/多目的ホール

多目的ホールには視聴覚機材(5m x 2.80mのスクリーン、ビデオプロジェクター、Mac、マイク、スピーカーシステム)のほか、調律済みのピアノ(一台)が完備されています。広さ90m²のスペースは、ダンス、演劇、音楽、映画上映会や講演会に最適です。さらに、レジデントのための技術設備が備わっているため、コラボレーションするアーティストや職人と共にスタジオやアトリエで作業を行うレジデントも多くいます。

図書室

図書室には、1992年以降のレジデントの作品が収められた書架や日本に関する文献コレクションが揃っています。レーザープリンター兼スキャナー、A3対応インクジェットプリンターおよびスキャナーも、それぞれ一台ずつ設置されています。


応募について

日本人アーティストは、フランス出身、または5年以上フランスに在住しているアーティストと二人組でご応募いただけます。

2027年のレジデンシーの募集は2026年第1四半期に開始されます。

募集定員は250名。

応募方法

1992年以来、ヴィラ九条山は芸術家や職人、450名以上を迎えました。毎年15名のレジデントがヴィラ九条山に滞在し、4ヶ月から6ヶ月のリサーチ・レジデンスを実施しています。

応募方法についてのご質問は、contact@villakujoyama.fr (日本語での対応可能)

分野(17)

  • 建築 /ランドスケープアーキテクチャ/都市計画
  • ストリートパフォーマンス/サーカス/人形劇
  • デジタル・アート(デジタルアート、ビデオゲーム、VR)
  • 造形美術
  • バンド・デシネ
  • 映画(アニメーション映画/創作ドキュメンタリー/ビデオアート)
  • 展覧会企画 / 美術評論
  • ダンス/パフォーマンス
  • デザイン/グラフィックデザイン
  • 料理研究 / ガストロノミー
  • 文学(小説/エッセイ/青少年文学/コミック)
  • 工芸
  • ファッション
  • 音楽(クラシック音楽/現代音楽/カレントミュージック/ジャズ)
  • 写真
  • 演劇
  • 科学

ヴィラ九条山のレジデンスプログラムについて

レジデンスプログラムについて詳しく知りたい方は、アンスティチュ・フランセパリ本部のウエブサイトをご覧ください(フランス語 / 英語)