29 11月 第一木曜日はヴィラ九条山へ: 12月7日のプログラム! Jeudis de la Villa Kujoyama: le programme du 7 décembre !

ヴィラ九条山は毎月第一木曜日、一般公開を行います!
スタジオでレジデントたちと交流し、彼らのリサーチプ
ロジェクトがどのように日本文化と対話しているか、
発見しにご来館ください!
第一木曜日はヴィラ九条山へ!
2023年12月7日
14:00-21:00
入場無料
プログラムは変更の可能性がありますので、ご了承ください。
本ページで詳細や時間などをご確認ください。
ヴィラ九条山、その近隣には駐車場はございませんのでご注意ください。
14 :00- 18:00 – スタジオ1~6
エマニュエル・ルベン(2024年度、文学)、カリン・アラビアンとフランク・ブレー、トニー・ジュアノー、ポリーヌ・ブラン、スルギ・イ、ツィリアカ・アリヴェール(2024年度、サーカス)によるオープンスタジオ
14 :00-18 :00 – 廊下/中庭
AIR Program in Paris受賞者の黒田健太によるパフォーマンスとインスタレーション
Artist in Residence Program in Paris 2023/2024は、主催機関のおおさか創造千島財団とヴィラ九条山(京都)が、アンスティチュ・フランセ、シテ・アンテルナショナル・デザール、京都芸術センターと連携して開催する二国間レジデンスプログラムです。
15 :00-15 :20 / 18 :00-18 :20 (インスタグラムライブでも配信!)– サロン
カリン・アラビアンとフランク・ブレーとトマ・ヴォーティエ&ファニー・テルノによるパフォーマティブ・インスタレーション
16 :00-17 :00 – 講堂
トニー・ジュアノーと絞り染め職人の久野浩彬とのデモンストレーション
18 :30-19 :45 – 講堂
ジョゼ・レヴィ(2011年度、デザイン)によるヴィラ九条山でのリサーチプロジェクトと2024年ヴィラ九条山の工芸レジデンスプログラムの10周年 記念の企画紹介
19 :45-20 :10 – サロン
ポリーヌ・ブランと大歳芽里によるパフォーマンス
20 :10-21 :00 – サロン
レセプション
『Théorie des archipels(列島理論)』
『Théorie des archipels(列島理論)』は、日本について理解を深めるために必要不可欠な3つの要素:地質学的特徴、悲劇的な歴史、政治的な現状に感化された小説のプロジェクトです。この小説は、日本初の地図製作者であり、4,000万歩を歩いたとされる伊能忠敬の足跡を辿るフランス人の地理学者と日本人の歴史家と写真家の3人の登場人物を描きます。この小説は18世紀から21世紀までの叙事詩であり、複数のレベルで読むことのできる地理、芸術、文学の関係についての考察です。このプロジェクトは初めてヨーロッパの古い城壁から離れる著者の作品の系譜に連なるでしょう。
カリン・アラビアンとフランク・ブレー(JN.Mellor Club)は、オブジェを作る時に、オブジェに使用の可能性や動きの条件を与え、独自のストリーを創造することと同じくらい重要にしています。今回のイベントでは、JN.Mellor Clubはビジュアル・アーティストの二人組のトーマ・ヴォーティエとファニー・テルノ(ディスコノマ)と一緒に、ヴィラ九条山でのレジデンスで制作されたオブジェの意味をパフォーマティブなインスタレーションで問いかけ、茶道と共鳴する浄化のジェスチャーを借用した新しい儀式を提案します。ダンス、マニピュレーション、儀式の間のオルタナティヴな演劇的瞬間をお楽しみください。所要時間:約20分
トマ・ヴォーティエ&ファニー・テルノは、2016年からDisconoma(ディスコノマ)という名で共同実践を展開しています。この実践は、感性、文化(フランスと日本)、媒体(インスタレーションや映像、パフォーマンスなど)の「中間」にあると言えます。彼らは共に、社会と環境を活性化するツールとしてのアートの可能性を探求しています。この目的のために、彼らはドキュメンタリー(写真と彫刻)制作、共同イベント企画、空間装置構築、オルタナティブ・アート・スペースなど運営しています。また、フランス(エクス・マルセイユ大学、アルル国立写真学校)と日本(京都芸術大学、文部科学省後援)の間で行われる芸術学研究博士課程の一環として、言説的実践を展開しています。
《CHINDOGU (珍道具)》
ポリーヌ・ブランは振付家、パフォーマーにして造形作家です。彼女の芸術活動は、自嘲的な身体を探究し、様々な媒体や文脈を巧みに操りながら行われます。リサーチのテーマとなる《CHINDOGU (珍道具)》とは、1980年代に生まれた活動の名称で、素人による工作、寄せ集めたガラクタなどの、役に立つかもしれない一方で、実際には使用不可能な珍妙なオブジェを作り出す行為を指します。こうしたリサーチを通じ、役に立たないもの、使用不可能なもの、常軌を逸したものや本来の目的から迂回しているものを、アクションや振付の題材へと翻訳し、パフォーマンス、デッサン、ビデオ作品、舞台デザインなどといった様々な形式の表現方法へと展開します。
ECHIRO
トニー・ジュアノーはデザイナー、工芸家にして研究者。2017年には、アトリエ・サムビオーシス(Atelier Sumbiosis)を設立。そこは科学とテキスタイルに関するノウハウが出会う仕上げ加工の実験工房です。《ECHIRO》は、ソルボンヌ大学のパリ凝縮系化学研究室とアトリエ・サムビオーシスの共同研究から生まれたプロジェクトで、ウニの骨格と棘という活用に値する資源を用いた色素抽出法の開発と、この技術をテキスタイルの持続可能な染色技法に応用することを中心としたものです。日本でのレジデンス期間中、トニー・ジュアノーは繊維に関する先祖伝来の染色技法を分子生化学の最先端の研究と組み合わせることで、プロジェクトを進める予定です。
『秋田音頭』
スルギ・イは職人仕事の中に存在するメカニズムを問いかけ、口承言語との関係を探っています。レジデンス期間中、秋田音頭という、独特なリズムを持つ伝統的で、陽 気な春歌とも言える歌を知っている人を探しています。また、細く割かれた竹を絹糸で結び合わせた簾の職人とコラボレーションし、風土的なオブジェから示唆される、ある場所の建築物、光、そして眼差しを探求しています。
ジョゼ・レヴィは2011年にヴィラ九条山に滞在しました。その時のプロジェクトは、家族の思い出に端を発するものでした。日本美術の蒐集家だった彼の祖父は畳、着物と木剣の製造会社を営んでいました。その結果、現代日本と子供時代に魅せられたオブジェの間を行き来することで、ヴィラ九条山でのアーティストとしての仕事が生まれました。パリに戻ったあとは、『Judogi』シリーズを制作。2014年10月4日には、ヴィラ九条山のリニューアル・オープンの機会に、ジョゼ・レヴィは香りと灯りの回廊のほか、サムライの姿をした巨大な光の彫刻『Le Veilleur/侍』を制作しました。
武術のトロピズム
サーカスの武術の起源ははサーカスの古典的アイデンティティを構成するいくつかの本質的要素、規則や記号を定着させるのに大きく寄与しました。ヴィラ九条山におけるツィリアカ・アリヴェールのリサーチは、サーカスと武術の間のこうした結びつきを取り上げるもので、根本的だが常に目に見える痕跡を伴う変化において引き合いに出されたり、褒め称えられたりする暴力との対比が行われます。彼が目指すのは、この何か – 武術起源のトロピズム(屈性) – を日本的な手段を通して捉えること。つまり、個人に特に着目しつつ、一つには弓道、もう一つには現代の儀式の探究がそうした手段となります。
ジャークチキンとグルテンフリーヴィーガンのおやつと食事を提供するbase island kitchenさんに、レセプションのお料理を提供していただきます!
イベントの収録がSNSにて行われる予定です。